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【論文書くなら必ず読もう!】 感想:『令和の英語論文執筆法、臨床医学英語論文の書き方』 勝木将人

はじめに

簡単にまとめると
翻訳ツールや文献検索、文献管理などを積極的に活用して、より簡単に医学論文を書こう!

という本だと私は思いました。

感想

何年か前に読んで衝撃を受けた本です。
著者の先生に直接メールを差し上げたくらい。
何通かメールのやり取りをしましたが、とても感じの良い先生でした。
記録に残しておきたいので再読することにしました。

著者は脳外科医です。
なんと5年で30本もの論文を書き上げました。

ものすごい数です。
年間平均6本です。
手前味噌で恐縮ですが、私が前職のがんセンターにいたとき 年間4本の論文を執筆して 「1年間に最も論文を書いたで賞」を頂けるくらいですから。
著者が同じ病院に勤務していらら、毎年受賞確実です。

著者の主張はおそらくこの一言に尽きます。

『このハイテクノロジーでAIが隆盛している時代に、アナログで論文を書いている場合ではありません』

全くその通り。同感です。
著者は様々なツールを活用し、効率的に論文を執筆しています。

私も利用しているツールを紹介します。

DeepL

言わずと知れた翻訳ツールですね。
この有用性を示す有名な論文も出ています。
すみません、だいぶ話を盛りました。
ですが英語の読み書きに必須ツールです。
無料版でも十分です。

Grammarly

文法を修正してくれます。
校正なしで投稿するなら有料版がおすすめだそうです。
私は自信がないので英文校正サービスを利用していましたが、、

Connected Papers
文献検索に便利です。
ある文献を入力すると、その論文と関連する文献が一覧で出てきます。
説明しにくいので図を掲載します。

Connected Papersより

円が大きいほど引用数が多いことを示します。
また円の色が濃いほど最近の論文です。
円をクリックするとアブストラクト(論文の概要)まで表示されます。
もちろんリンクも。

これで必要な引用文献を漏らさずに収集できます。
難点は無料版は月5回しか検索できないこと。
たくさん調べる場合は有料版が必要です。

その他にも文献管理ソフトや、統計の方法など、論文執筆を効率化するための方法が惜しげも無く披露されています。

論文を書く前に必ず読んでおきたい本です。

読了後の意識/行動の変化

DeepLやConnected Papersは大変重宝しています。
Mendeleyという文献管理ツールが紹介されていましたが、結局利用せずアナログなままWord文書で管理していました。
また論文を書くようになったら使用してみたいと思います。


基本情報

リンク:令和の英語論文執筆法、臨床医学英語論文の書き方
購入場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年4月16日
備考:


おわりに

今回は医学論文執筆に関する本でした。
私の論文の書き方は、この本からもヒントをもらっています。
特にここで紹介しているConnected Papersは、この本で初めて知りました。

AIなどのテクノロジーの進歩は医学論文の執筆にも多大な恩恵をもたらしました。
有用なツールを使いこなしてこそ、その恩恵にあずかります。
少しずつでも試しに使ってみたいですね。

読んで頂き誠にありがとうございます!
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

髙草木




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