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【守・破・離】 感想:『働き方の哲学』 村山昇

はじめに

私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると

どんな仕事も守・破・離かも。
では私の離は??


ということです。
いや、どういうことでしょうか…

感想

キャリア、働き方。
これらは私の講義のテーマです。
講義にも役立ちそうな内容、しかも自分にも還元されそうと期待して読みました。

キャリアと考えると、ついこれまでの経歴、職歴、資格、スキルといった過去のことを想起しがちです。

しかし、過去のことだけではなくて「キャリアを考える」とは、過去の実績はもちろん、現在の状況、そしてこれらから先の未来についても考えることです。
これは最近のキャリア関係の本では共通の認識なのだと思います。

お、ありましたね。
私の講義に活かせそうな話。それは「職業選択」について、その入り口を本書では次のように分類しています。

分野から
形から
想いから
能力から
人脈から
世襲から

働き方の哲学

医者は自分の専門領域を、完全に自由に決めることができます。
ですから、将来の診療科を選ぶときに却って悩みます。
なのでこれらの要素は進路を決める助けになりそうです。

この職業選択の入り口を医者に適用するなら、
分野から:外科系とか内科系とか
形から:勤務形態や給料
想いから:興味のある科、使命感
能力から
人脈から:部活の先輩、知り合いがいるから
世襲から:親の後継ぎ

あたりです。
「能力から」が空欄ですが、私がこれまで見てきた限りではお医者さんの能力はみなさん本当にすごいので、どこでも大丈夫かなと思っています。

これらの入り口のどれが正しいとか優劣をつけるものではありません。
どれか一つの要素だけで将来を決めるほど単純な話ではありません。
ですか複合的に決定することになるのでしょう。
自身に振り返ってみると、放射線科を選択したのは、分野、形、想いが主な入り口だったように思います。

その他、仕事の哲学という本ですから、仕事そのものの考え方、目標、報酬、キャリアの考え方といった、仕事に対する姿勢を考える機会を与えてくれる本でした。


読了後の意識/行動の変化

私が改めて考えたのは守・破・離です。
もともとは日本の伝統芸能で使われていた言葉です。
有名なので、改めて説明するまでもないとは思いますが、その意義を再認識したので買いておきますね。

①守:基本の型を身につける
②破:基本を応用して展開・改良
③離:学習や経験を統合して独自の世界へ

働き方の哲学

これは何も伝統芸能の世界だけではないなと思いました。
広くどんな世界にも適応できそうです。
だから、いろんな本でも出てくるのでしょうね。

私でいえば
守:研修医で基本を学ぶ
破:専門医/医学博士として自分の力を磨く
離:

うーん。。

離?

離か???

難しいな。
独自の世界か。。

たぶん私はまだ 破 の段階なのでしょうね。

「離」はこれまでの学習や経験を統合すること。
ということはまさに今やっている本を書くこと、かもしれません。
これが私の「離」なのかな?



基本情報

リンク:働き方の哲学
入手場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年5月13日
備考:読書ノート10冊目


おわりに

自分の仕事と向き合う作業は意外と好きです。
たぶん自分の生き方を考えるから、なのでしょうね。

全然別件ですが、、
note界隈がにわかに騒がしくなってきた感じがします。
例のコンテストが発端のようですね。
私は応募しましたがタイトルで読まれなかったクチです。
私は私のペースで淡々と続けたいなと思います。



読んで頂き誠にありがとうございました。

髙草木




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