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ネオンテトラを群泳させる可能性を、最新研究から探る

最近、イノカチームでは、
「一人一つ、海外の生物にかかわるニュースを調べて発表する」
ということをしています。

その中で面白い話があったので、ご紹介します。

Fish in schools can take it easy
https://www.sciencedaily.com/releases/2018/05/180509104953.htm

フランス国立科学研究センターから発表された論文で、
「魚群の間に流れる水が、群れの後ろの魚が楽に泳げる助けをしている」
ということを示したというものです。

つまり、「楽に泳げるから、魚は群泳する」ということが分かったとのこと。

群泳って、てっきり、
「群れで泳いだら大きな魚に対して威嚇できる」というのが一番の理由なのかなと思っていたのですが、
それだけではなかったようです。

今まで、
「ネオンテトラが段々群泳しなくなるのは、水槽内に脅威がいないから」
という話を聞いて来たのですが、もしかすると、
水流を強くしてやると、泳ぐのが大変になって、脅威がいなくても群泳するのかも?
と思いました。

これだけよく知られている魚でも、まだまだ新しい発見がある。
生き物って本当に奥深くておもしろいですね。

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いまのアクアリストの知識って、どちらかというと個人の経験値に頼っていて。
でもそれだけでは分からない魚の性質って、やっぱりあるんだなと。
科学的な知見も取り入れることで、もっとうまく、楽しく魚を飼えるようになることが、
まだまだあると思います。

最先端の科学の知見を追い、取り入れながら、
リアルな場、アクアリウムで実践していく。
その実践から新たな科学の発見が生まれ、
また新たな飼育法が確立されていくかもしれない。

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ということで、サイエンス系のトピックも、ときどき書いていこうと思います。
(生物学は専門ではないので、記事に間違いがあるかもしれません。
その時はそっとご指摘ください・・・・)

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