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「500円の魚を救うために、4000円の薬を買えますか?」

先日、職場で自分が管理している水槽の、
ネオンドワーフグラミーが病気になったんです。

名前は「グラ男」。(写真の子です。)
単純な名前ですが、他の社員からも毎日餌をもらったり、皆に愛されていました。

ある日オフィスにいってグラ男をみると、かなりエグめの傷が。
ツイッターで質問したり、ネットで調べたり、最後はお店に行って聞いたのですが、

(以下の画像は少しグロめなのでご注意ください。)


どうやら「穴あき病」に感染しているようでした。


病気のことは詳しくわからないのですが、このまま放置すると、内臓に傷が達して死んでしまうと言われました。

昔から魚は飼っていたので、この手の病気は薬で治ると思い、店員さんに
「どの薬が効きますか?」
と聞いたところ、

「もう、一種類の薬では治らないかもしれない。塗り薬と水に溶かす薬を併用していただく方がいいです。」
とのこと。

気になったのは、薬の値段です。
一つ大体2000円くらいで、二つとも買うと4000円にもなります。

この時、僕はよくないことを考えてしまいました。

「500円の魚を救うのに、4000円を使うのか。。。。買い直したほうが安いのではないか?」
と。

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僕が感じた、このなんとも言えない衝撃。

・魚一匹の単価の低さ。
・一方で、薬は小分けで購入するのが難しく、値が張ってしまうこと。
・さらに、同じ種類の魚の区別が難しく、魚の替えが効くんじゃないかと思ってしまうこと。

観賞魚業界でビジネスを始めたいと思うなら
絶対に避けては通れない課題に、
自分自身も直面しました。

「いのちのコスパ」をどう考えるか。

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本当に素直に話しますが、かなり悩みました。

半年近く一緒に暮らしているグラ男をすくってあげたいと思い、本当は二種類買ってあげたかったのですが、どうしてもお金のことを気になってしまい・・
結局、一種類だけ薬を購入しました。

魚の保険制度(少し買値は高くなるけど、その後質問を無料で受けられて、ある程度の薬は無料でもらえる)や、

ギョギョリンガル(それぞれの魚の気持ちがわかることで、魚は一匹一匹違うんだと思える)のようなものがあれば、

もっと良い選択ができたかもしれない。

いつか、絶対作ろう。

そんなことを思いました。
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グラ男はまだ、今も闘病中です。

早く全快してくれることを祈りながら、今日もサービス開発を続けています。

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