ひとつの会社に頼るリスク「何か資格でも取っておけばよかった」という後悔
40代前半の先輩が「何か資格でも取っておけばよかった」とポツリ。
社内の将来性の話題からそんなつぶやきに繋がったんですが、ちょっと切ない気持ちと、自分自身が行動してきた安心感があったので深堀りします。
ひとつの会社に頼る怖さ
まずは背景から。
ぼくは製薬会社の営業(MR)として働いています。手当や福利厚生が充実していて、やりがいもやり、自己決定権ももてるので、個人的には働きやすい環境だと思ってます。
それを前提にしつつ…とはいえ業界的には数年前からMR不要論が叫ばれていたり、多くの会社で早期退職募集が定期的にあったり…いつまで働き続けられるか、という不安はつきまとっていました。
そんな状況だからこそ、ぼくは「ひとつの会社に頼らず、家族の幸福の最大化」という目標を立て、いろいろと行動してきました。
そしていざ、社内でも早期退職の話題が出てくると、同僚のなかでも不安が広がります。
そんな話の中で冒頭の先輩MRの「何か資格でも取っておけばよかった」という発言に繋がります。
気づいたときには手遅れ…
そんな発言を聞いて、なぜか頭の中で天使と悪魔の…
天「40代ならまだ遅くない!」
悪「ただ資格を取っても思ってるような安心は得られないぞ」
天「でもその心意気は素敵」
悪「結局、行動してないんだろ」
なんてやり取りが一瞬で繰り広げられました。(もちろん口には出してない)
その先輩とは少ししか話してませんが、本人もいろいろと考えてみたようで、『医療経営士』なる資格にチャレンジしようと思ったようです。
ただ調べてみるとその資格を持っているからといって他の仕事に直結するわけでもない。
ということで断念したとのこと。
ちなみにその先輩は40代前半で子供もいるため、「50代後半であれば逃げ切れたのに」
なんて笑いながら話していました。
行動あるのみ
こんなやり取りをして、ちょっぴり切ない気持ちと、結局行動あるのみ、ということを改めて思い知らされました。
面倒見が良く、仕事でも成果を出し、家族思いの先輩がそんな不安を抱く…このメンタルで仕事をしていくことも大変だろうな、という思いがこみ上げてきます。
ぼく自身もモヤモヤを抱えていたので、いろいろ考えているからこその不安というのは理解できてるつもりです。
ただ、その不安は20代の頃からもっていて、それが危機感となり、結果的に行動の原動力になることで、いろんなチャレンジに繋げることができました。
それが30代になり、細いながらも複数の柱がある状態になりつつあります。
それが不安をかき消してくれているので、社内の動きに惑わされることなく冷静でいられるんだな、と実感。
ひとつの会社に頼ることのリスクを先輩とのやり取りから実感したとの同時に、行動してきたからこそそのリスクを軽減できていることも感じた、なんだか複雑な心境の出来事でした。
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