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読書メモ『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』ピーター・ディアマンディス, スティーブン・コトラー (著)

この記事ではサードプレイスとして参加している
オンライン読書会で発表した書籍を紹介します。

今回は、
『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』ピーター・ディアマンディス, スティーブン・コトラー (著)
です。

『2030年』の引用と気づき

引用とそこからの気づきです。

測定できるものはすべて測定される世界

医者は患者の健康状態を追跡するのに、毎年の健康診断に頼らなくてもよくなる。 24時間 365日、数量化された健康状態のデータが大量に送られてくるからだ。
(中略)
10年もしないうちに、私たちは測定できるものはすべて、ひっきりなしに測定される世界で暮らすようになるだろう。かぎりなく透明性の高い世界だ。

こういう未来があると想定して行動することが、
大事なんだと思いました。

すでにスマートウォッチなどで睡眠時間や歩数、
消費カロリーなど測定できるし、
それが加速することで、
健康状態のチェックができるのは容易に想像できます。

データを取られるのは好ましくない
と感じてしまいがちですが、
それによって得られる恩恵…
技術の進歩で病気の予防ができるのであれば
いいのでは?
と思えたりもします。

いずれにせよ、
ひっきりなしに測定される世界が来るのは
ほぼ間違いない…
ということで、
本書を読んでスマートウォッチを購入して、
測定される世界を実感中。

自己管理として便利に活用してます。

移動時間がゼロになる

これから節約できる時間にははるかに及ばない。 1800年代末にニューヨークからシカゴへ移動しようと思えば、乗合馬車で 4週間かかった。それから数十年後には鉄道によってほぼ 4日に縮まった。それが飛行機によって 4時間になった。だがこれから数年後には、ハイパーループによって 1時間を切り、さらに VRやアバターによってゼロになる可能性もある。

物理的な距離は変わらないものの、
技術の掛け合わせによって世界との距離が変わる…

それも最終的には生身の体ではなく、
バーチャル空間によって
やり取りができるようになると考えると、
まるでSF映画のような世界。

実際、今は過渡期のような印象があります。
メタバースやらアバターやら、
コロナ禍によって加速して、
仕事でもオンラインツールの活用が広まった。

これがさらに進化していくと、
将来的にリアルオフィスで仕事しないかも…
なんて想像が膨らみます。

個人的にはそんな未来はワクワクして捉えてるので、
これについてもアンテナを高く持っておきたいと思います。

事後対応の医療システム

医療システムは患者以上に病んでいるともいえる。言葉づかいも的外れだ。現在医者にかかる目的は、「ヘルス(健康)ケア」というより「シック(病気の)ケア」だ。先手を打つというより、事後対応になっている。医者は事が起きてしまってから治療をする。いわば後衛戦で、非効率で無駄にコストが高く、ときに現実離れしている。

製薬会社に勤務して
医療に関わる端くれとして耳が痛い内容。

医薬品の多くはまさに「シックケア」です。
病気になってからの対応のひとつ。

予防という意味では、
将来的な癌のリスクを調べるような検査も
手軽にできるようになってきていて、
より進歩すれば、
その病気になる可能性があるから
これは避けましょう的な
アドバイスももらえるようになりそう。

製薬会社の役割としても「シックケア」だけでなく、
病気にならないために先手を打つような
「ヘルスケア」も大事になっていくのかな…
なんて想像しました。

今すぐになにができるというわけではありませんが、
こういった未来を想定しておくことが、
今後の選択肢のフックとして
ひっかかることがあるかもしれないので、
大事にしておきたいことです。

以上、読書会で紹介した書籍の引用と気づきでした!

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