見出し画像

『天才を殺す凡人』から学ぶ悩みの本質と物事の複雑さ

この記事ではサードプレイスとして参加している
オンライン読書会で発表した書籍を紹介します。

今回は、
天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』北野唯我 (著)
です。

『天才を殺す凡人』の引用と気づき

引用とそこからの気づきです。

悩みは一緒

「人間が抱えるほとんどの悩みは一緒や。それは『自分のコントロールできないことを、無理やりコントロールしようとすること』から生まれている」
「他人は二番目や。あのな、一番は『自分の才能』や。言い換えれば『ないものねだり』をすることや。つまり、人が一番思い悩む根本は、『自分の才能をコントロールしようとしたとき』

「他人と過去は変えられない」
という言葉を思い出しました。

コントロールできないことに執着しても仕方ない。
だからこそ自分のコントロールできることに
集中することが大事。

ただ自分の才能をコントロール
ってのは考えたことおりませんでした。

「もっと○○だったら…」
ってことが書いてありましたが、
これはまさにないものねだり。

まずはありのままの自分を受け入れること大事。
そんな気づきになりました。

なんとなく写真写りを気にする人を思い出しました。

「写真写りが悪い」とか
「恥ずかしい」とか言ってる人いますが、
気にしてるのは自分だけってありがち。

そこを受け入れるというのが始まりな気がします。

他にもこの部分を読んで
「悩む」と「考える」の違いについて思い出しました。

「悩み」はコントロールできないことで、
コントロールできることは悩むのではなく「考える」。

「悩む」を使いがちですが「考える」のほうが
思考停止にならず答えが出そうです。

物事は単純ではない

人が人を判断する際、『見える範囲』だけでその人を評価する。
共感性とは往々にして『物語のどこを切り取るか』によって決まる。

この部分の補足として、
「アラジン問題」なるものが出ていました。

それは映画のアラジンの冒頭のシーンのこと。

アラジンがパンを盗み逃げているときに
偶然通りかかった空腹の少年にパンを分け与える
というシーンがあるそうです。

これを見るとアラジンは本当は悪いことしてるのに
心優しい青年にみえるというもの。

つまり、空腹の少年にパンを与える
という部分にのみフォーカスして、
優しい主人公に見えてしまうということ。

この「アラジン問題」って初めて知りましたが、
こういつバイアスがかかってしまうことを
知っておくことが大事です。

『失敗の科学』でもありましたが、
物事が起きた背景には複雑な要因が絡み合ってる
ってことを認識する必要があります。

自分の見える範囲以外を想像する力が必要。

逆にこれを利用すれば
見せ方次第で印象はコントロールできるのかな、
とも思えました。

ぼくの仕事は上長が3年ぐらいで変わります。
その人によって評価ポイントが微妙に違う。

そこに合わせるように見せると
働きやすいことを実感しています。

例えば、
精算処理の正確さを求める人もいれば、
報告業務の早さを求める人もいる、
社内の盛り上げ策などを重視してる人もいたり…
などなど。

評価ポイントにフォーカスして、
印象づけることで働きやすくなるので、
そんな使い方もできそうです。

まとめ

本書はストーリー形式で書かれたビジネス書。

ハチ公が主人公のメンター的な役割になって
いろいろと気づきを与えてくれ、
主人公が成長していくという物語。

一般的なビジネス書よりもストーリー形式なので、
イメージしやすく記憶に残りやすい。

人を天才、秀才、凡人にわけて
ビジネスに必要な3つの要素を当てはめていて、
それぞれの特徴などを解説しているので、
自分がどれに当てはまるのか、
などを考えることで自己理解にも繋がります。

  • 天才:創造性

  • 秀才:再現性

  • 凡人:共感性

気になる方は是非ご一読ください。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?