マスターコース開講の日

ホールフードスクールのファイナルコース「マスターコース」が
本日、開講となりました。
5年ぶりくらいです。
いや、感覚的には、10年ぶりな気持ち。

マスターコース企画したもの、どうせ集まらないだろう・・・・と
控えめに、募集したところ、満席を越え、開講となりました。
兵庫県、愛知県、静岡県・・・全国各地から集まってくれた生徒たち。
感無量!

久しぶりの生徒。オンラインでしかみてない生徒。
グレイヘアになったり、白髪増えたかしらなど、生徒も年月が過ぎて
いました。
もちろん、私も、歳を重ね、いいおばちゃんです。
コロナ禍で、対面式の講座ができず、オンライン化となり、
すっかりオンラインに慣れてきたところですが、やはり、対面式の講座の
ライヴ感、いいです。

マスターコースでは、必ず、私の往年のスペシャリテ、18番レシピ
「玄米 SUSHI」「味噌にゃかうだ」を伝えました

「玄米SUSHI」は、私の思い出のひと品です。
自然食が好き、オーガニックが好きで、単身アメリカに渡った20代後半。
1984〜85年だったと記憶。
LAの「玄米寿司」という寿司屋に行く。
カウンターに座ると、While or Brown ? と聞かれる。
白米、玄米を聞かれるわけです。

もちろん、私は、「Brown」
そして出てきた寿司がもう、素晴らしくって、感動して、
これよ、これ、オーガニック、自然食ならこれ!といつか日本で提供したいと心に決めたのが「玄米SUSHI」でした。
今でこそ、玄米寿司もどこでもあるし、カリフォルニアロールなんてのは
開店寿司の人気メニューです。

あれから、30年以上が過ぎ、それでも私は玄米SUSHIを巻いている。

マスターコースの私の担当は2回。
残すはあと、1回です。これは、「低温調理」と決めています。
伝えたい料理があり過ぎて、2回ではまとめきれない・・・・というジレンマ。

長い付き合いの生徒たちをみて思うこと、
ホールフードを学んだ人は、ブレてないこと。
これは、いつも、何より嬉しいことです。
たまに、マクロビオティックやその他の食事法を実践している人が
「前、やってたんだど、今はやめた」
これは、ホールフードではないのです。宗教じゃないし、入会も脱会もないです。

農業を継いだ生徒、伝えることを生業にする生徒、飲食店を手掛ける生徒
誰もがいい、ホールフードの理念がちゃんと引き継がれていることが
よくわかる。現場を見ると、じ〜んとくる。

「食べること、暮らし方、農業や漁業、環境もまるごと考えられる人を
育てる」をモットーにはじめたホールフードスクール。
2003年にスタートして、もう20年。
相変わらず、パッとはしてない。
校長先生の私も、決してパッとはしていない。
パッととは、行列ができる料理講座かどうか・・・ってこと。

今日は、久しぶりに幸せな気分。気分上々。
それは、ちゃんと私の伝えたいことを理解し、集まってくれた生徒に
一番好きだったメニューを伝えることができたからです。

いつまで教えられるかもわからん。
いつまで元気で入れるかわからん。今は、ピンピンしてても。コロナ禍で学んだいいこと、「一期一会」「毎日全投球」だ。
明日は、ないかもしれない。
次もないかもしれない。

そう思うと、今日を、今を丁寧に、生きよう。
嘘がない生き方を絶対しようと・・・・情けないことだけど、コロナ禍で学んだこと。これまで、ぬるま湯で生きてきたのよ、みんなね。
会いたい人、行きたいところ、我慢するなかれ。
教えたいこと、伝えたいこと、ためらうな。

今夜は、いい夢見れそうです。
本当に、ありがとうございました。
残り、5回講座ですが、精一杯、魂込めて教えます。伝えます。


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