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地方移住フリーランスになって気付かされる、会社の忘年会から得られるもの

「うわぁ…まだこんなこと言ってるヤツが幅を利かせてるのかよ」と思っちゃうタイトル、そして中身も。

ほんとイヤだったからね…会社の飲み会。

極力避けてたし、なんなら「コイツを客先の接待に連れてくのはマズい」という印象をあたえるためのキャラ作りまでしてたから、そんな何度も経験したわけじゃないけど。

接待ならまだ仕事の内かもしれないけど、部署内の忘年会なんて本当になんの意味があるか分からないし、それを仕事だというのなら、会費と残業代は会社が出せや!と言いたくなる。

まぁ、この手の論理は愚痴り尽くされているから、敢えてこれ以上は書かないけど。

飲み会中の僕の頭の中はこんな感じ↓

今宵もどこかで繰り広げられているであろう、この茶番劇。

当時も今も、心の底からバカバカしいとは思ってるけど、今回の記事に限らず、猫山課長からのメッセージは一貫して「茶番も演じられないヤツは本番も演じられない」ということでしょう。

まぁ、一生を会社に捧げるつもりならば、考慮に値する考え方だよね。

でも、今や働き方は多様化して、現に僕も会社を辞めてから丸7年、こんな茶番からも解放されて、本番を演じる必要もなく暮らせてきたし…。


はい、ここからが本題です。


僕は会社の飲み会がとてもイヤだった。

別にそれが理由でフリーランスになったわけじゃないけど、飲みニケーションからは解放されて、必要な場面もなかった。だから万事OK!

…と思っていたけど。

それは単に気付いていなかっただけで、あの記事を読んだ上でフリーランス時代の過去を振り返って、こう感じた。

たしかに、「必要だったか」と問われればNo。

だけど、「あったら他にやれることがあった」というのは事実な気がする。


特にわかりやすい例が、地方移住。

会社や通勤に縛られず、PCとネットさえあればどこでも働けるから、家賃の安さとか豊かな自然を求めて移住するという、まさに「ザ・新しい生き方」。

僕が大分県杵築市に移住したのは、①家賃激安、②ドライブ天国、③ご近所とのしがらみなし、というのが大きな理由で…。

「ご近所とのしがらみなし」というのが、超重要なポイントなのです。

いわゆる村八分問題とかに関わってくる部分。

家賃が安くて自然が豊富、クルマがあれば生活にも困らない…というぐらいの場所なら、日本中にたくさんある。

でも、その条件を満たしながら、ご近所付き合いを考慮しないでいいとなると、そんな場所はそうそうない。

人の出入りが激しい地域はそれなりに都会だろうし、いわゆる「お隣さんの顔も知らない」というような賃貸物件、田舎に存在する意味がない。

それがあるから、杵築はめちゃくちゃポイント高いんだけど…。

言い換えれば、ご近所とのしがらみに耐えられるなら、移住先はいくらでもあるってこと。


では、「ご近所とのしがらみ」とはなんなのか?

これも、僕自身は避けちゃったから想像でしかないんだけど、実働を伴う草むしりとか町内会への参加、そして日々の関係構築なんかがあると思う。

まぁ、さすがに草むしりと会社の忘年会はつながらないけど、これまた僕が超イヤだった組合活動あたりには通じるかもしれない。

それはされおき、町内会とか関係構築ですよ。

いわゆる村八分が起きるのは、「得体の知れないよそ者がいて不安」というのがキッカケなわけで。

かみ砕いて言えば、別の地域から世代も考え方も異なる人がやってきて、お互い気まずくてコミュニケーションを取らない。

すると、地元民のほうが数が多いわけだから、ちょっとしたトラブルで叩かれたり、あらぬ噂が立って嫌がらせを受けることになる。

まぁ…そんなことで叩く閉鎖性の方が問題なんだけど、そこも含めて忘年会の非合理性にも通じるじゃん?

僕が移住を考えてるときに読んだこの本、つらつらと恐ろしいことが書いてあるんだけど…。

閉鎖的な田舎で人間関係を構築する手法として、その地域のヌシのところに「若輩者ですが、皆様が代々守り続けてきた土地と文化を汚さぬよう云々…」とか挨拶する、みたいなことが書いてあったような(超うろ覚え)


…吐き気がする(おい)

でも、会社における上司にとっての部下と比べたら、地元民にとっての新規移住者の存在価値なんて無いに等しいわけで、そこで上手くやろうとするなら、相応のコミュニケーションが必要なはず。

世代も考え方も異なる年長者とのコミュニケーション…まさに飲み会じゃんと。

地域のヌシを接待して気に入ってもらえたら、ブイブイ改革することだってできるかもしれない。


ここまで極端な移住でなくとも、地域とのつながり抜きでも問題なく移住生活をしてる僕ですら、「できた方がベターだな」と感じることはある。

行政はパッとしない杵築市でも、盛り上げようとしているグループはいくつかあって、その多くは地元民と移住者が一緒になって活動している印象。

そのメンバーの人たちとは何度か会って話したことはあるし、僕のスキルが仕事につながるような部分もたくさんあると思う。

なにしろ、YouTubeで「杵築」と検索したとき、僕の動画2本の再生数だけで、それ以外の動画の総再生数を超えちゃうほどの貢献者なのだからww

が、それほどのネット上の実績があって、多少の交流をしていたとしても、仕事の話が来たりはしない。

やっぱり、もっとウェットな交流がないと信用は勝ち取れないんだろうね。

まぁ、杵築の人から仕事をいただきたいと強く思ってるわけじゃないし、ウェットな交流は未だに避けちゃうから、別にいいんだけど…というのは負け惜しみか?

タラレバの話になっちゃうけど、もし仮に僕が忘年会で上司を手球に取り、客先を満足させられる技術と意欲があれば、選択肢が広がったことは間違いない。

「ここまで書いておいて、なぜやらない?」と聞かれると、「頭では分かっていても、やっぱイヤ」という情けないオチだけどもw

まぁ、これも「頑張り耐性不足」だと思うから、この方面を強化するかは別にして、頑張り耐性は付けていきたいところ。


まとめると。

一見、昔ながらの1社に勤め上げるための考え方に見える、忘年会の活かし方。

そんな忘年会を忌み嫌い、サラリーマン時代は避け続け、今ではフリーランスで地方移住、飲みニケーションからも解放された僕。

そんな「新しい生き方」を実践してきた僕にすら、あの記事の内容は認めざるをえない。

…避け続けてきただけに、それをあらためて実践できる耐性は今の僕にはないけどもw

ただ、「あれは古い考え方だから、新しい生き方をする上では不要」というのは間違い。


だから、これを読んでるあなたが「新しい生き方」を目指していて、どうせ今の会社は数年すれば辞める…とお考えだとしたら。

その数年を会社に捧げてただお金だけを稼ぐのか、会社ならではの経験も一緒に積むのか。それには相応の苦しみもあるだろうけど、得られる果実も間違いなくある。

新しい生き方をしてる人ほど、あの手の古い慣習が嫌いなことも多いから、もし両刀使いならばそれだけで差別化要因。

案外、頑張ってみる価値があるかもよ?


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