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「山葡萄のかご」もピンからキリ!

「山葡萄のかご」の何がピンで何がキリ?
どこがどう違うの?

ただし、はじめにおことわりしておきますね。
ピンからキリと言っても、良いとか悪いとかと言う意味ではないんです。

販売されている「山葡萄のかご」の価格のことです。

安いものは2万円台からあるし、高いのは20万円を超すものもあります。

では、なにが違うんでしょうか。

先ず大きな違いは「国産のかご」「中国製のかご」かと言うことです。

それと、素材の違いですね。

ざっと「国産素材の日本製」「中国素材の中国製」に分けられます。

国産素材の日本製

日本製の「山葡萄のかご」には国産の素材ベテランの職人さんが作成したものや、おなじ国産素材で新人の作家さんが作成したものがあります。

デザイン的には色々ですが、危険をおかして職人さん自身が山に入り山葡萄のツルを採取して編まれたかご

あるいは、自分では採取はしないで、ツルを購入して編まれたかご

中にはご自身ではかごを編まないけど、ツルを採取してなめした物を販売している場合などがあります。

山葡萄のツルは取れる地域によっても多少の違いがあり青森、岩手産のものが良質とされていますが、北海道や長野などでも良いものがあり、その年によっても違いがあるようです。

価格は職人さんがご自身でツルを採取して、ご自身で作成しているかごは良心的な価格で販売されているものもあるようですが、百貨店などで販売するとかなり高額なものになってしまいますね。

いずれにしても日本の山葡萄のツルは丈夫で、「100年かご」とか「親、子、孫」の三代で使用できるとか「育てるかご」といわれ、使うほどに黒光りしたツヤが出てきます。


中国製のかご

山葡萄のツルは中国でも採取できるんですね。

でも、中国では「山葡萄のかご」の需要はほとんどなく、中国で製造されたかごはほとんどが日本に輸出されています

中国のメーカーもありますが、日本のメーカーが中国に工場を持っている場合もあります。

中国素材で中国製造のものが一番安価だと思いますが、日本素材の日本製と比べるとかなりの違いがあります。

中国産のツルは日本のツルと比べると厚みが薄く、時間がたってもツヤが出てきません
そのため、はじめから油をしみ込ませて黒くしているものが多いようです。


素材の違い

素材の違いは、厚み、丈夫さ、質のどれをみても日本のツルが圧勝です。

ただし、良質な国内の山葡萄のツルはだんだん採取が難しくなり、山の奥深くで熊がでたり、木の高さ10mほど登ったところでなくては採取できないなど、命がけの危険をおかしながらの採取になります。

また国産山葡萄のツル1年間で水分をたっぷりと吸い込んだ梅雨時の2週間ほどしか採取期間がないなど、どうしても高価な物になってしまいます。

中国産のツルは量的にも比較的採取しやすいようで、人件費も抑えられるので、かなり安価ですが、デメリットは素材的に「山葡萄のかご」の一番の楽しみである「育てるかご」にならないということですね。

「山葡萄のかご」は使っていくうちに自分の手脂などで徐々に黒光りしてくるのが楽しみで、愛着が湧くんですよね。

中国製のメリット

ただし、中国産の「中国製のかご」にもメリットはあるんですよ!!!

これを言っておかないとね!

「中国製のかご」は編み方がとてもきれいです。
完璧と言っていいほど隙間がなく編まれています。

ですから、「育てるかご」ということにこだわらなければ「安く」「きれいに編まれている」中国製のかごも良いと思います。

要するに、どちらを選ぶかは好みの問題ですね。

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