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週刊審判ダイジェスト 第16号(2024年8月5日)


今週のプレイ

当該プレイ

1アウト、走者一・二塁。

右中間への深い当たりを中堅手がジャンプ一番で捕球し、すかさず内野に送球。カットに入った二塁手が一塁に送球しました。

一塁走者は一塁手が送球を捕球する前に一塁に戻ったとしてセーフとなりました。しかしながら、その後二塁で「空過」のアピールがあり、そのアピールを二塁塁審が認め、一塁走者はアウトとなりました。

ルールの根拠

(b)進塁
(1)走者は進塁するにあたり、一塁、二塁、三塁、本塁の順序に従って、各塁に触れなければならない。逆走しなければならないときも、5.06(c)の各項規定のボールデッドとなっていない限り、すべての塁を逆の順序で、再度触れて行かなければならない。(後略)

公認野球規則 5章 試合の進行

(2) ボールインプレイのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に、身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合。(5.06b1参照)

公認野球規則 5.09(c) アピールプレイ

では今回のプレイ、一塁走者は二塁を踏み忘れていたのでしょうか?

検証

↑のX(エックス、旧Twitter)の投稿では

「三塁方向へは『空過』」としていましたが、どうやらそもそも空過していなかった可能性が浮上してきました。

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