見出し画像

2020年に読んだアジャイルの本

この記事はQiitaアジャイルアドベントカレンダーの23日目の記事です。

今年は結構色んな本読みました。アジャイル関連の本はすべて、それ以外のジャンルでも気に入ったりためになった本は紹介していこうと思います。

エンジニアリング組織論への招待

不確実性に対して組織としてどう立ち向かうか、メンタリングを通して何ができるかを学べる本。構成として一貫性はあまりないので読んでいると話があちこちいくようにも感じますが、色々なナレッジが集約されているとも言えるので楽しんで読めました。

スクラム

なんで読んでなかったんだろうって感じの本ですね。笑 ジェフ・サザーランドの「スクラムガイド」ではなく「スクラムブック」です。スクラムについての理解は当然、なんでスクラムを作るに至ったかの背景が知れてよかったです。事例の紹介やエピソード的な所はいろいろ面白かったですが、スクラムとしてのなぜを知るなら他の本でも良いかなという気も。あとどこかしこでも言われてますがサブタイトルの「4倍」は原題では「2倍の仕事を1/2の時間で」で、このニュアンスが伝わらないのは気になる。

正しいものを正しくつくる

この本とこの本のタイトルが大好きです。色んな所で引用させていただいています。正しいものが何かを我々は知らないし、正しい作り方も我々は知らないけど、それを少しずつ仮説をもって検証しながら進めていく。ソフトウェアとか関係なく、VUCAな世界での生き方のように感じました。

チームジャーニー

カイゼンジャーニーの続編、チームをスケールさせていく話も増えた本。これはストーリー形式で書かれているので読み物としても面白く、段階を追ってチームをどうしていくかみたいな所が想像しやすいのが良いと思いました。困難は絶えず続くけど、越境しながらそれを乗り越えて強くなっていくのはリアルでも一緒。

スクラム現場ガイド

スクラムあるある本です。スクラムをやっていて自分でも直面したことあるような、よくあう問題に対してのアンサーが載っています。当然完全一致のシチュエーションなんて存在することはないんですが、私はスクラムマスターやコーチングをする上で「あぁ、あの時はこうすればもっと良かったかも」と気付けるような内容がありました。スクラムチームをやっていて壁にぶつかったときに目次見てみるといいかも。

コーチング・バイブル

アジャイルコーチングのそもそものコーチングスキルを得るための本。個人的にライフコーチングという人生をより良くするためのコーチングも受けたいしやってみたいなと思いました。終始、言っていることはシンプルですが人間はもともと素晴らしい存在で、その力を引き出してあげるというポジティブな思想は自分に合っていました。

The Visual MBA

ビジネスを理解する入門絵本。まず、読んでいてい楽しい絵本。絵本良いな。たぶんナレッジとして使うには浅いところまでしか無いとは思うんですが、概要を知るならこの上ないです。MBAでも一番最初は「リーダーシップ」を取り上げてることに驚き。結局、ビジネスやるのもソフトウェア開発するのも人なんですよね。いかに人と人の心を動かすか。

SCRUMMASTER THE BOOK

スクラムマスター道。武道とか茶道とか、道はそんな簡単じゃないって本格的に武道をやられている方が言っておられましたが、私はコンセプトとして解りやすくて良いなと思いました。結構、レベル1で留まるスクラムマスターは多いように思います。ステークホルダーや組織に働きかける視座というものを得るのに良い本でした。

いちばんやさしいアジャイル開発の教本

日本人による日本人のためのとてもやさしいアジャイルの入門書。たしかに、アジャイルの入門書ってなかったかもしれないですね。いきなりスクラムガイド読んでもよく解らないしなぁ。UXへの言及が少しでもあったことが良いと思いました(本当に少しですが)。UXデザインとアジャイルが地続きになって語られていることって少ないです。みんなどう考えているんだろう?

プロダクトマネジメント

アウトプットじゃなくてアウトカムが重要なことを気付かせてくれる本。アウトプットにばかり頭が向いていて、それがもたらす結果であるアウトカムのことを向いていない状態をビルドトラップと命名しいてます。そのアウトカムを出すためにどういう考え方が必要か、どういう組織であるべきか、プロダクトマネージャーの役割などが理解できます。

Clean Agile

アジャイルって難しいなって思ったら読んでほしい本。色んな人が基本に立ち帰れる良書ってTwitterで言ってたので読んだら本当に良かった。アジャイルの歴史とウォーターフォールの悲しい歴史が知れました。個人的にBook of the Yearです。ページ数もそんなにないので読みやすい。みんなに読んでほしい。

XPエクストリーム・プログラミング入門

Clean Agileを読んで、自分ってXPのプラクティスを一部実施しているのにXPのことなんも知らぬ……と気づいたので購入。まだ読み始めですが、普遍的な価値あるプラクティスであることを感じさせてくれる20年前の本です。20年前に出会っていたかった。嘘です、まだ小学生でした。でも今なら小学生でも買えます、この記事執筆時のAmazon価格54円です(古本ですが)。

まとめ

国内著者による本では「正しいものを正しくつくる」、訳書では「Clean Agile」が一番刺さりました。非アジャイル部門では「コーチングバイブル」かなぁ。Clean Agileは基本に立ち返る意味でも経験者にオススメできますし、初心者にとっての入門書としても良いと思います。あとは「XPエクストリームプログラミング入門」が54円なので買わない理由はないですね。

この記事が参加している募集

買ってよかったもの

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは書籍やテック・アジャイル関連のイベント参加などに使い、レビューの公開をお約束します。