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企業はなぜ炎上投稿をすぐに削除するのか

 キリンビバレッジが作った「午後の紅茶」から連想した“午後ティー女子”なるものが炎上している。同社が「モデル気取り自尊心高め女子」「友達依存系女子」といった4つのイラストと説明をツイッターに投稿したところ、「女性をバカにしている!」という批判が相次いだようだ。同社はこれを受けて謝罪、当該ツイートはすぐに削除された。

 SNSが発達してからというもの、企業の炎上事案が急増したのは明らかだ。SNSによる拡散力というものが相当の影響を持ってしまったことで、SNSではことあるごとにいろんな拡散・炎上が起きている。これ自体をどうこういうわけではないし、個人の自由なので、好きに拡散すればいいと思う。もちろん、プライバシーを無視した投稿も多くあるので、それは良くない。SNSにおけるリテラシーの問題というのも非常に大きな議題だろうが、ここではまた別の問題とする。

 考えるべきは、なぜ企業がすぐに炎上した元ネタを消してしまうかということだ。大企業なら、きちんと企画を立てて、幾度もの社内承認を経て、決済が下りているのではないのだろうか。つまり、広告に限らず何かしらの施策を打つ場合、ある程度の人員・予算をかけているはずだ。どうしてそんなに簡単に消してしまうのか。すぐなかったことにできるのか。

 なんとなく流行っているから真似してみた、ということもあるかもしれないが、SNSが発達した以上、そんなに甘くない世の中になってしまった。安易な発想や手軽なアイデアはすぐに見透かされていまうのだ。だから、まずはどういう意図で何を狙ってこうした企画を立てたのかを明らかしに、結果としてなぜ炎上したのかをきちんろ説明すべきではないだろうか。企業がSNS炎上を恐れ続ける限りこうした事案は繰り返されると思う。だから、きちんと目を背けずに状況を説明してほしいと思う。

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