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その世界観は本当にファンに伝わっているのか

 2日前からソウルへ来ております。そんなタイミングですが、忘れないうちに書きたいことがあったので深夜にnoteを更新してみます。

 今夜「29CM」というECサイトをやっている方と久しぶりに会ってご飯を食べたのですが、このサイトほんとにいい世界観なんです。パッと見はメディアに見えるのですが、ここで紹介されている商品はちゃんと買えるんです。僕はこれをメディアコマースと呼んでいますが、とにかくただ売るだけではなくて、きちんと世界観を持って撮影し、原稿を書いて商品を紹介しています。

https://www.29cm.co.kr/home/

 そこで彼と「世界観」の話になったんですが、僕はブランドにしてもサイトにしても、ズバリ大切なことは「世界観があるかどうか」ではなくて「世界観が伝わっているかどうか」だと思うのです。

 ブランドやサイトにおいて、独自の世界観があることはもはや当たり前です。そうでもない限り生き残れないことは言うまでもありません。でも、じゃあその世界観って本当に伝わっているのか。その世界観を好きなお客さんは本当に集まっているのか。つまり、ブランドやサイトを取り巻くファン層が本当に狙っている顧客ターゲットなのかどうかということです。

 その判断材料として僕が使っているのが「インスタグラムアカウントがタグ付けされた画像一覧を見る」ということです。ブランドが投稿する画像の世界観が一定なのは当たり前ですが、そのアカウントがタグ付けされている写真一覧って結構ブレるんです。いろんな人が投稿した画像だから当然だし、そもそもブランドがコントロールできる範囲ではないのですが、本当に世界観を伝えられているブランドは、タグ付けされた画像も投稿画像と似た世界観だったりします。

 例えば、僕はホテルやカフェを探すときに必ずアカウントのタグ付けされた画像を見ます。それはどんなお客さんが来ているかを把握できるからです。これらはその場で写真が撮れるので、誰が撮ってもある程度世界観が整いやすいんだと思います。反対にアパレルは購入したアイテムをお家で撮影したりするので、かなりブレやすいです。それでもブレない世界観のユーザーが集まっているブランドもあって、そういうブランドは本当にファンを囲い込めているんだろうなあと感心するのです。

 もしかするとこういう話はすでにどこかでも出ているかもしれませんが、なんとなくインスタグラムをずっとやっているとこも法則を自然と使うようになるものです。多分同じようなことを無意識にやっている人も多いと思います。もちろん、これは単なる評価軸の一つでしかないですが、意外と使える判断基準なので、ぜひ試してみてください。

p.s.写真はアモーレパシフィックという韓国の有名な化粧品会社の素敵な天井です。笑

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