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3枚の名刺と、「続ける」ということ【003/200】

僕は今、名刺を3枚持っています。


1枚目は勤務先の会社の名刺

2枚目はシンガーソングライターとしての名刺

3枚目は経営参画しているNPO法人 HUG for ALL(以下HFA) の名刺です。


今週は、HFAの公開ワークショップの開催があり、その準備に追われていました。


HFAは、「すべての子どもに安心できる居場所と生きる力を」をミッションに、

児童養護施設でくらす子どもたちへの支援活動を行っています。

現在は、ある施設と連携して

その施設でくらす小中学生たちの学習支援や進路支援のサポートを

プロボノ・ボランティアのメンバーと協力して実施しています。


僕自身、スケジュールの関係上

なかなか施設の現場に訪問することが難しいけれど

団体としてのビジョン定義とか

事業計画や提供サービス企画の立案とか

運営業務の最適化とか

1枚目の名刺で20年近く働いてきた経験を生かして

できる限りの支援をしていきたいと考えています。



僕はずっと、迷いながら生きてきました。

「これだけは誰にも負けない」という特技もなく、自己肯定感も低く、

ただ、決められたレールの上を、偏差値やら知名度やらで規定された

いろんな一般的なヒエラルキーの、できるだけ上の方を目指しながら、

内心で「それで何になるっていうのだろう」と思いながら。


会社に入って、初めての名刺をもらって、必死で働いてきました。

苦しいこともつらいことも、頭にくることも悲しいことも、たくさんあって、

でも、本気でやればやるほど、成長実感もあって、任される仕事も高度になって、

いろんな仕事を経験して、いろんな人に会って、

たくさんチャレンジして、たくさん失敗して、

自分のやりたいことを実現するために必要な知識と知恵と経験を積んできました。

そして何より、自分のことを応援してくれる「仲間」をたくさん見つけました。


ただ、それは、名刺を1枚しか持っていないときには気づけなかった。

歌を本気でやろうと外に出て、シンガーソングライターを名乗り、

社会課題に対するボランティア活動やNPOの経営に本気で取り組むようになって、

初めて実感しました。

自分が積み上げてきたものが、どういう価値を持っていたのかを。


僕は「人にこれだけは負けない」という特技はなかったけれど
(そんなものを持っている人は少ない、ということにも気がついた)

一度やると決めたことを、一生懸命やり続けてきました。

だから、人生経験みたいなものは、他の人に比べてきっと多くないと思うけれど、

今になって「やりたいこと」に迷わなくなりました。


Connecting The Dots (点と点をつなげ) Steve jobs

ジョブズのこの言葉の通り

自分が信じて続けたきたことが、新しい何かとつながり、人生が展開していく。

僕は、点と点をつなぐためにも

「続ける」ということがとても大切なんだと感じています。


信じたことを、続けていくこと。


3枚の名刺で積み上げていく「点」と「点」と「点」がつながったとき

僕は、たくさんの仲間たちと、日比谷野音のステージに立っている。


そう信じて、歩いていこうと思います。


noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。