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#今年のベストショット 5種8枚を選んでみました

note公式から、写真家全員が「きたこれ」となるお題「 #今年のベストショット 」が出ています。てことで、僕も選んでみました。流石に残り15日でさらなるベストが生まれる可能性も少ないので、このへんかなと。

(1)超望遠花火2枚

今年の夏は「超望遠花火」にとにかくこだわりました。夏は山登りばかりしてた気がします。本当に苦労して登っても失敗写真ばかりの中、大成功した二枚は強く心に残る写真になりました。上はPL、下は故郷の琵琶湖花火です。

(2)小さい秋

世間的に僕は絶景系写真家のカテゴリーで考えられているんですが、個人的にはこういう写真に惹かれがちです。これは水中に写り込んだ紅葉です。なにか特別なフィルターを経由したような不思議な印象がすごく心に残ってます。「小さい秋」の撮影は楽しいです。

(3)ポートレート二枚

今年は少し真面目に人物写真にも取り組んだ一年でした。数は少ないながら、モデルさんたちの表現力に支えられながら、「その前後」というテーマ、あるいは「人間は暗闇の中で考える」という発想を形に出来たこの二枚が印象に残っています。上の写真は日本最高峰の舞踏家の一人である河邉こずえさん(@kozuekawabe)がモデル、下の写真は比類ない表現力で見ている世界のすべてを空気として表現してくれる弓さん(@ymk_phot)がモデルをしてくださいました。お二人には改めて感謝を。

(4)旅先で出会った三枚

旅先というのは心躍る期間であると同時に、普段は経験しない苦労や失敗も重なる場所です。そんな中、多くの人に助けてもらいながら、普段はまったく見ることの出来ない素晴らしい光景を旅先でたくさん見ることが出来ました。一枚目は鳥取砂丘です。しかも超レアな青空&雪バージョン。二枚目は沖縄のエメラルドグリーンの海。三枚目は香川県の父母ヶ浜です。

(5)神戸ルミナリエの傘と光

最後はこれですね。今年、水撒き騒動がありました。ルミナリエは鎮魂の行事ですので、その行為はまずは批判されても仕方がないものです。一方僕は、その行為にそこまで腹を立てている人たちのその怒りの様相に恐怖を覚えました。100%悪い相手なら、燃やし尽くしてもいいというSNSの「正義」。愚かな行為と、その愚かさを燃やし尽くす「正義」の両方が、写真の世界を徐々に居心地の悪い、やりづらい場所へと変えていってるような、そんな気持ちになりました。そういう方向性に対して、「写真の世界はどこまでも広い無限の空間であってほしい」と願って撮影したのがこの写真です。表現の方向性を変えることで、写真世界はまだまだ無限に広がっていけるはずなんです。水は空からも降ってきて、その水に濡れながら集まった人々の姿は、このイベントの持つ鎮魂という目的を表現するのに適しているのではないかと思ったのです。というわけで、この一枚を来年への願いと希望を込めて、今年最後のベストにします。

来年も自分自身で好きになれる写真が撮れますように。

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