マガジンのカバー画像

「写真と文学」 - 世界を視るメディア

34
2017年初夏からインプレス社刊行のデジタルカメラマガジンにて連載していた12回分の記事をまとめたマガジンに、その後似たようなテーマで書いた文章を追加してます。
運営しているクリエイター

#クリエイティブ

「自分の表現で伝えられないこと」(あるいはクリエイティブの倫理と地獄)

「自分の表現で伝えられないこと」(あるいはクリエイティブの倫理と地獄)

この話をちゃんと誤解のないように書くことができるだろうか。自信はない。自信はないけど、書かなければいけない。写真と言葉、表現と倫理、その狭間で揺れ続けている僕は、ここから目を背けていては次には進めない気がするからだ。終わりは見えないが、書き始めてみよう。

(1)卓越したコピーの力とそれがもたらす地獄きっかけは、一枚の広告を電車の中で見たことだった。吊り広告というやつ。そこには二人の子どもが視線を

もっとみる
「フォロー/フォロワー時代」が終わった後に必要な資質について

「フォロー/フォロワー時代」が終わった後に必要な資質について

(1)アルゴリズムドリブンの世界がついにやってきた今日はここ数年よく言われてきた「フォロワー数多くても意味ない」とか「バズっても仕事に結びつかない」みたいな話の中身を、ざっくばらんに書いてみようかなと思ってます。SNSが主戦場の個人クリエイター、個人事業主向きのお話。前提としてまず以下の点を書いておきます。

現時点ではフォロワー数多い方がクリエイターには有利ではある

これからそのウェイトはどん

もっとみる