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木造園舎の建方が始まりました

北九州の幼稚園の現場確認に行ってきました。
先週末は関東は雨風が強かったですね。私自身何度か明け方に雨の強さに目を覚ましたりしました。
一転、北九州に着くと青空が広がっており、初夏を感じるほど気持ちの良い天気でした。


コロナの感染者も少しずつ減少傾向にあり、空港や飛行機の利用者が一気に増えたと感じています。日本全体が少しずつ活気を取り戻り始めていると感じるこの頃ですが、感染対策を怠らないよう気を引き締めなければとも感じました。


北九州の幼稚園では建方が始まっています。
着工の時にもお伝えいたしましたが、昨年のウッドショックの影響をもろに受けてしまい、工期が半年以上遅れていたので、木材が無事に搬入され、着々と組みあがる姿を見て既に感銘深いものがあります。

建物正面から

木造の平屋はやはりい心地が良いですね。木の匂いが建物内に広がり、気持ちをリラックスさせてくれます。
平屋とすることで、周囲に圧迫感を与えず、子どものスケール感に合った落ち着きのある園舎となりそうです。
さらに今回は外廊下を採用しているので、自然環境に近い環境の中で子どもたちは園内活動を過ごす事ができます。


もともとこちらの幼稚園では園庭での外遊びをとても大切にしており、こども達が外で遊びやすい環境を求めておられました。既存園舎が2階建てだったのを平屋建てとし、全ての教室を園庭に向けて大きく開くような構成としたので、今まで以上に子ども達の活動が活発になればと思っています。


深く跳ねだして庇が心地よい風を運んでくれます

外廊下とした場合の1番の問題は雨です。今回の園舎では雨が廊下に侵入しないよう、3m以上の庇を跳ねだし、庇の高さを抑える事で、風が強い日でも雨が廊下に入り込みにくいよう配慮しています。

それでも暴風時や台風時の際は雨風が廊下に侵入してしまうリスクがありますから、外廊下の場合は事前にそのあたりの使い勝手の影響やリスクを共有しておく事が大切です。

一方で外廊下を通ってから教室に入っていくまでの道のりは風や緑の匂い、四季折々の変化をふんだんに感じられるので、とても気持ちが良いです。

昨日も日射が非常に強かったですが、直射日光は深い庇に遮られ、風が抜けるので、現時点でもとても気持ちの良い環境である事が感じられました。

左が新園舎 右が既存遊具

こちらの既存の遊具は自家製の木製遊具です。天然木で作っているので、当然劣化がありますが、数年おきに自分たちの手で塗装などのメンテナンスをしているようです。

手間はかかっても、使っていく事に愛着がわいていくものは天然の物ならではですね。
そしてこういった経年変化を上手く楽しめるようになると、心が豊かになっていく気がします。

新園舎と木造遊具、そして既存樹木が上手く調和していく予感を既に感じており、工事が進んで行くのが楽しみです。


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