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リクロマ創業者 加藤の自己紹介

はじめまして。
noteを見てくださりありがとうございます。
リクロマ株式会社の代表の加藤といいます。
私たちは誰もが課題と感じながらも、どう取り組んだら良いのかが難しいと捉えられ続けられてきた「気候変動」という長期にわたる社会課題に対して、産業づくりという手法で解決していくベンチャー企業です。
私自身の気質も相まって広報などはしないまま経営をしていましたが、タイムリミットがある気候変動という課題に対してよもう少しスピード感を高めて対応する必要があると考えて仲間づくりを本格化していきたいと思い、今回自己紹介 兼 会社がやろうとしていることをお伝えさせていただきたいと考えています。

現時点で当社にご興味をもっていただくきっかけの多くが
①加藤のキャリアが面白い
②気候変動という社会課題に取り組みたい
ですので今回は①を中心にお伝えできたらと考えています!
(②に関しては別のnoteで記載したいと思います)

  1. なぜ起業したのか?

  2. なぜ気候変動領域で起業したのか?

  3. 最後に

なぜ起業したのか?

起業という突飛で大きな決断をする背景としては幼い頃からの私の気質によるところが一番大きいかと思いますが、浪人時代からの出来事が起業にダイレクトにつながったかと思っています。
私はたまたま中学から進学校に入学できましたが、大学入試で2回浪人して、結果的に私立大学に入学させていただきました。親から愛情深く育てられたからか、浪人時代や大学入学当初の「人生辛い」と思う期間は短く、「今まで自分が知らなかった世界を知りに行こう」とすぐにマインドを変えることができました。
その中でAIESECという海外インターンを運営する学生団体を知り合いから勧められ、当時大企業就職では2回留年や浪人した人を取らないというネットで調べた噂を信じ、「2回浪人したしこれ以上ダブったら大企業に就職できないなー」位の感覚で学生団体に入りました。

学生団体では中にいるメンバーの多様性や、自分が海外に行き無力感を知る経験等も得ることができてとても楽しかったです。
就活をするタイミングになりチョロチョロ就活をし始めたりしましたが、(興味が持てなかった大学受験を振り返ると)興味が持てない会社で働くことは自分には向いていなさそうという気持ちが常に渦巻いていました。
結果的にベンチャー起業やスポーツマーケティングの会社に行こうかと考えていましたが、色々な事情が重なり、一回落ちついて海外で一年間インターンとして働きながら自分の人生を見つめ直すことにしました。
所属していた学生団体AIESEC経由でインターンとして私を受け入れてくださる会社がありメキシコで働き始めました。
(会社と当時の上司に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが)メキシコでは楽しく働きつつも、このようなマインドであったためあまり長くは続かなかったです。そのような中でメキシコの地で、客観的に自分を振り返ると「二浪して、新卒でメキシコで働き始めて、結果ふらふらしているニート」という状態であることに気づき、(今では思わないのですが)こんな人間雇ってくれる会社はそもそも無いだろうし、もう起業するしか自分の人生好転しないのではないかと思い始めました。
そのような中、日本の知り合いのメディア運営の方から「暇だったら北米のスタートアップ調べてよ」とお仕事をいただき、リサーチのプロの方からリサーチ方法を教わりながら毎日10社北米スタートアップをリサーチして記事を書いていました。自分でも引くほどリサーチをしていると、起業においては調達をすることが正義であり、そして創業者はめちゃピカピカなキャリアであることが多く、到底自分にできる気がせずに起業することもできないのかと絶望していました。 とは言え、希望が無いとあまりにつらすぎたので色々違った切り口で調べると、アメリカや日本で上場している会社は創業期に大きなファイナンスをしていない企業の方が多い、そして将来人々から求められる領域でしぶとく生き残っているのではないかと思うようになり、希望を持ち始めていました。

諸般の事情が重なりメキシコから帰国することになり、いよいよ帰国が現実味を帯びてきたタイミングで、(VCから調達することが自分にはできないと思いながら)到底自分だけでやりきれるほど自信もなく、お金もなかったのでお金を出してくれる人を探していました。
そのときに昔サマーインターンしていた会社の社長がREAPRAというVCっぽいことやり始めていたことを思い出し、ネットで検索してアプローチしました。色々と話すうちに産業化をしていきたいという点が似ていたということもあり、少額出資を受け、テーマなしで起業することが決まりました。

なぜ気候変動領域で起業したのか?

日本に戻る前後から起業のテーマを考え始め、はじめは「水循環」という産業が今後できるのではないかと仮定を持ってウィズアクアという社名でスタートしました。当時から大雨がふり、老朽化した水道管に流れ、海に流れ、蒸発し、気象になるという一連の循環を有機的に見つめ直すようなことができるのではないかと考えていました。この水循環は気候変動という現在の領域と親和性が高く、なぜ気候変動という領域で起業したのかの理由として、なぜ「水循環」を領域と見立てて起業したのかをお伝えしたいと思います。

昔のロゴ

昔から辛い出来事があると自分が考えも及ばないことや大きな概念に触れることで辛さを紛らわす気質があったと思っています。それは小さい頃から転勤族で辛いことがあると本の世界に逃げたり、自然に触れに行ったり、歴史上の人物に興奮していたことに端を発しているのではないかなと思っています。

メキシコという荒々しい土地で生きていくことになりそうな自分の将来を痛々しく憂いている最中に、2017年8月9月と大型のハリケーン「ハービー」がすぐ上のテキサス州に来たり、メキシコ中部で大地震があったりと自然災害を感じたことをきっかけとして、環境や災害という領域に強く興味を持つようになっていました。
活路を見いだせないどうしようもない自分の人生を直視しないように、大きな概念に触れる事で自分を癒やしていたと思っています。

ハリケーン・ハービー(出典:Wikimedia Commons)

そのような中で、水循環という人間が生きる上で欠かせない水という領域で起業をしたのですが、やることは何も決まっておらず、とりあえずキャッシュが入りそうなことをやろうと暗中模索をしており、気が狂ったかのように水道料金削減コンサルと言った形で幼稚園などに営業していた時期もありました。

そのような中で色々な人に会う中でCDPという企業の気候変動対応の先進的役割をしている団体の森澤さんという方にお会いし、CDPで有り難いことに契約社員という形で関わらせていただく事になりました。
CDPで気候変動を取り巻く欧州・機関投資家・アセットオーナー・上場企業の思惑や現状を知ることになり、気候変動という領域の奥ゆかしさを知ることができました。(CDPで学んだことは数え切れず、長期的に恩返しをするしか無いと考えています。)

CDPでは様々なプレイヤーが気候変動という領域でビジネス活動やNGO活動等されていることを知りましたが、各プレイヤーが考える時間軸やインセンティブの違いに起因する社会的合意の難しさ、突発的に訪れる地球環境面の変化と言った複雑な要素を包括的に捉えようとするプレイヤーはいないことに気づきました。
そのような中で、私自身は株式会社という形態で気候変動の産業を作ることで社会に貢献すると決め、2020年4月に社名をウィズアクアからリクロマに変更して再スタートしました。

※リクロマはRe(再)+Chroma(色)という意味です。中学受験時の国語の練習問題でミヒャエル・エンデという詩人の「透明人間」という詩を読んで以降、かなり痛いことに「自分は色が無く、透明人間としていきてきたし、これからも生きて行くんだ」って思い続けていた節があります。起業を通して、自分自身と社会に色をつけられたらという相当個人の主観が入った社名となっています。(次世代に渡すことを前提としている会社なのに、、、)

株式会社:社会の動向を是と捉え、長期間にわたり存続して社会に貢献する団体
NGO:自らの達成したいことを前提に時間軸を問わずに世の中に価値を規定する団体
NPO:眼の前の人を助けることに重きをおく団体
産業:多くのステークホルダーが有機的に結びついているもの

加藤の現時点での整理

最後に

こんなポエムみたいな自己紹介を読んでくださりありがとうございます。今回のnoteではリクロマという会社や気候変動に株式会社として取り組む事に関して少しでも興味を持ってくださる方に対して、リクロマの創業者がどのようなパーソナリティを持っているのかを知っていただけたらと思って書いていました。

メキシコ時代の話も全部書きたかったのですが、詳しく聞いてみたい方がいらっしゃったらぜひお話しましょう笑!
またもし「面白そうな人生の深掘りをしてみたい」と思って少しでもリクロマに興味をもってくださる方がいてくださりましたらぜひWantedyやHPからアクセスいただければ嬉しいです。


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