財務副大臣が税金滞納で辞任

 自民党衆議院議員の神田憲次財務副大臣が辞任しました。サラッとしか報道を観ていなかったので、「税金を滞納したことを追及されて辞任」という感覚で捉えていました。税金を滞納するなんて言うことは、あってはいけないことですが、若い時分に一時的な過失によって支払いができずに、追徴も含めて後から支払ったのであれば、そんなに大ごとなのかなと思っており、相変わらずつまらん追及をやっているのかと捉えておりました。

 しかしながら、ちゃんと記事を読んでみると、ご自身が代表取締役を務める会社が保有する土地と建物の固定資産税を滞納し、4回にわたって差し押さえを受けていたのだそうです。しかも、2013年から2022年にかけてのお話だそうですから結構最近です。神田氏は2012年の年末の選挙で初当選を果たしていますから、国会議員になった途端にこんなことやりだしたということになります。

 さらに驚かされたのは、この方の経営する会社が「神田憲次税理士事務所」だということ。この方、税理士だったのですね。他の記事では、選挙に出る前にも滞納していた税金があり、それらを知人に建て替えてもらっていたのだそうです。どうしてこんな方が選挙に出る資金を工面できたのやら不思議でなりません。

 2012年の選挙こそ当選していますが、その後は2回連続小選挙区で敗れて比例復活です。復活できるということは、比例名簿でもそれなりに上にしてもらっているということでしょう。選挙資金の工面と言い、比例名簿と言い、どうしてこんなに厚遇を受けているのかと不思議でなりません。世襲議員だからかと思ったのですが、そうではありませんでした。

 そんな方が財務副大臣なんて、よりによってどうしてそんなことになってしまうのやら。お笑い種でしかありませんが、議員になる前は総務省の政治資金監査人や日本国債社会事業団の評議員を務めていたというので、そのあたりから自民党とのコネクションを強くしたのかもしれません。しかし、そうした職に就くのもそれなりの信用がないといけないでしょうが、開業直後にそうした仕事についているというのも良く分かりません。

 いずれにしても、選挙に立候補させる次点で調べておくべきことを調べていなかったということでしょう。罰として、固定資産税は無しにしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?