さいはての彼女

 原田マハ著「さいはての彼女」を読みました。著者は作家さんだと思っていたのですが、馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経てフリーのキュレーターとして独立された方です。キュレーターが分からないのですが、「博物館、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設に関する鑑定や研究をして、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門管理職」だということでした。作家の原田宗典の妹だということも知りませんでした。「原田マハ」と聞いて、せんだみつおを思い出してしまった残念な私ですが、「マハ」はスペインの画家、フランシスコ・ゴヤによる「着衣のマハ」、「裸のマハ」という作品から来ているのだそうです。その「マハ」はスペインのアンダルシア地方の民族衣装を着用した女性のことを指す言葉だそうですが、そうすると「『裸のマハ』って?」となりますが、「裸のマハ」で調べてみると、先述した意味と違った女性を指す意味が出てくるので、ちょっとそのあたりははっきりしませんでした。

 「定年ゴジラ」のレビューを投稿したところ、「原田マハもいいですよ」とお勧めを頂きました。しかしながら、「本を買うのは一ヶ月3冊まで」という自分ルールがあり、9月1日に購入する本は決まっている為、買えるとしても10月1日。しかし、毎月の事ですが3冊購入すると、買った後に「あれも読みたかった」とか色々出てきてしまう状態ですので、原田マハを10月1日に思い出せるかどうか微妙でした。微妙でしたが、一応Amazonで著者の作品をチェックしてみると本書がKindle Unlimitedの対象だったので、すかさず手に取りました。

 かなり前置きが長くなりましたが、本書は短編が4つで構成されています。最初の3つはすべて主人公がキャリアウーマンの女性でした。4つ目もそんな感じで、仕事に疲れたキャリアウーマンが違った視点で世の中を見るといった話がつづられるかと思いましたが、そうではありませんでした。

 長くなりましたので、内容については明後日に続きます。

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