見出し画像

【採用"新"時代の戦略】数値化と言語化で、効果的な採用戦略を立てる

本題に入る前に告知!
LINE登録で「求職者の辞退を防ぐ 採用ノウハウ」をお渡ししています。
簡単な採用相談も受け付けておりますのでこの機会にご登録下さい!

https://s.lmes.jp/landing-qr/2001021629-mqOdB270?uLand=rHeN6f


前回の記事では、100社あれば100通りの採用戦略がある中で、自社に合った採用戦略を見極める必要性について触れました。

自社の採用戦略を立てるには、まず数値化と言語化が重要です。

今回は、その点について深掘りしていきたいと思います。

1.採用活動の数値化の重要性

採用活動を数値化することは、自社の採用状況を正確に把握し、適切な施策を打つ上で非常に重要です。数値化は、採用目標を立てるところから始まります。

採用目標の人数、いつまでに採用したいかの期日、どこまでコストをかけれるかの採用予算などを数値化することが、採用戦略を立てる上での土台となるのです。

具体的には以下のような指標の数値化が求められます。

採用計画

  • 目標人数

  • 採用期日(内定承諾ベース)

  • 採用予算

  • 採用単価

採用管理

  • 応募数(有効応募数)

  • 面接通過率(一次面接、最終面接)

  • 内定率(応募数÷内定数)

  • 内定承諾率(内定辞退率)

  • リードタイム(応募から内定)

これらの数値を定期的に計測、分析することで、自社の採用活動の課題が浮き彫りになります。課題が明確になれば、打つべき手も見えてきます。

まだ成長途中の採用チームは、毎月の応募数のことだけしか意識できていないのに対し、採用がうまくいっている採用チームは、有効応募数やリードタイム、スカウト返信率から面談設定率など、細やかさな数値を週次単位で把握しています。

つまり、数値化のレベルは採用チームの成熟度によって異なります。まずは自社の採用チームのレベルを認識した上で、一歩ずつレベルアップを図っていくことが肝要です。

しかし、数値化だけでは不十分です。採用活動を成功に導くためには、獲得したい人物像を明確に言語化することも同様に重要なのです。

2.獲得したい人物像の言語化

数値化と同様に重要なのが、獲得したい人物像の言語化です。
言語化とは「採用プロセス全体で求める人物像を、具体的な言葉で表現する」ことを指します。

言語化するべきもの

  • 必須スキル

  • 歓迎スキル

  • 求める人物像

  • マインドセット

  • 募集ポジションの業務内容

  • 入社後のミッション

  • 同ポジションのキャリアパス

これらを言語化せずに曖昧なままでは、効果的な採用活動は望めません。求職者に自社の求める人物像が伝わらないばかりか、社内の認識もバラバラになってしまいます。

例えば、Indeedによると2024年3月19日時点で日本全国には「営業」に関する求人が73,083件掲載されています。つまり、7万3,000社のライバルと競い、営業マンを獲得しなければならないのです。

「営業が欲しい」という曖昧な表現では、具体的にどのような人材を求めているのかが伝わりません。営業職といっても、その役割は多岐にわたります。

営業職の中でも、インサイドセールス、フィールドセールス、エンタープライズセールスなど、役割によって求められる能力は大きく違いますし、営業職は扱う商材によっても大きく異なります。個人向けの商品を売るのか、法人向けの商品を売るのか。有形商材(物理的な製品)を扱うのか、無形商材(サービスやソフトウェアなど)を扱うのか。
「営業職」と一言でまとめられても、求められるスキルセットは大きく変わってきます。さらに、営業経験の有無も重要な要素です。

このように、「営業が欲しい」という一言だけでは、求める人物像を具体的に言語化したとは言えません。
求職者や人材紹介会社のエージェントに自社の求人が選ばれるためには、具体的でわかりやすい言語化が不可欠なのです。

求人票には「法人向けクラウドサービスの提案営業」「未経験者歓迎のルート営業」など、できる限り具体的に記述することが重要です。

扱う商材、対象顧客、必要な経験やスキルなどを明確にすることで、自社が求める人物像を明確に伝えることができるのです。

曖昧な表現を避け、具体的な言語化を心がける。それが優秀な人材を獲得する第一歩だと言えるでしょう。

ただし、言語化した内容を社内で共有し、採用プロセス全体で一貫性を持たせることが重要です。つまり、言語化と数値化を採用プロセスのあらゆる場面で実践することが、採用活動の改善につながるのです。

3.言語化と数値化で採用戦略を改善する

採用活動を改善するためには、数値化と言語化を活用して具体的な課題を設定し、適切な対策を立案することが重要です。

例えば、採用したいポジションの内定承諾率が低い場合、どこに問題があるのかを分析する必要があります。考えられる要因は大きく2つ。「応募数の不足」と「選考通過率の低さ」です。

「応募数が少ない」という課題に直面したとき、安易に「母集団形成を強化しよう」と考えるのは危険です。それは、ダイエットに例えるなら「食生活を改善せずに運動量だけ増やそう」と言っているようなもので、本質的な問題解決にはつながりません。

応募数不足の背景には、様々な要因が潜んでいる可能性があります。

  • 自社が属する業界の求人倍率が高い

  • 面接官の採用基準が高すぎる

  • 母集団形成の施策や予算が不十分

など、複数の仮説を立て、自社にとって最も可能性の高い課題を特定する必要があります。

ここで留意すべきは採用担当者のリソース不足です。多くの企業において、採用担当者の数は、営業部門やエンジニア部門に比べて限られています。しかも、採用以外の人事業務も兼任していることがほとんどです。

だからこそ、限られたリソースを最大限に活用するためには「数値化」が不可欠なのです。データを用いて自社の課題を可視化し、最も確度の高い仮説に、時間と労力を集中投下する。それこそが、採用改善への近道だと言えるでしょう。

数値化と言語化、それに基づく課題設定は、採用活動に「鋭さ」をもたらします。漠然とした問題意識ではなく、データが示す具体的な課題に向き合うことで、初めて本質的な解決策が見えてくるのです。

これからは「採用戦闘力」を身につけるために、採用担当者には数値化と言語化のスキルが必ず求められます。

4.数値化と言語化で「採用戦闘力」を高める

数値化と言語化は「採用戦闘力」を高めるための強力な武器です。

数値化は、自社の採用活動の現状と課題を明らかにします。応募数、面接通過率、内定承諾率など、各段階での数値を把握することで、ボトルネックがどこにあるのかが見えてきます。そして、その課題に対して適切な施策を打つことで、採用活動の効率化と最適化が可能になるのです。

言語化は、自社が求める人材像を明確にし、採用活動の方向性を定めます。曖昧な表現ではなく、具体的な言葉で求める人材像を表現することで、適切な母集団にアプローチすることができます。また、面接官の評価基準のブレを防ぎ、採用プロセスの一貫性を保つことにもつながります。

数値化によって現状を把握し、言語化によって目指すべき方向性を定め、方向性に沿って施策を実行し、再び数値化によって結果を検証し、そしてまた改善する。

この一連のPDCAサイクルを回すことこそが、「採用戦闘力」の本質です。

数値化と言語化は、採用担当者の意識改革にもつながります。数値を意識することで、結果にコミットする姿勢が生まれます。言語化に取り組むことで、人材に対する理解が深まります。
これが採用担当者と採用チームの成長を促進し、組織全体の「採用戦闘力」を高めていくのです。

「採用戦闘力」を高めるためには、他社との比較よりも、まずは自社の採用活動を徹底的に見直すことが重要です。

具体的には、自社の求人票を1つ取り上げ、以下の点を数値化してみましょう。

  • 有効求人倍率

  • 採用目標人数と期日

  • 採用予算

  • 月間応募数と通過者数

次に、求人票の内容を具体化するために、以下の項目を充実させましょう。

  • 募集背景

  • 必須要件

  • 歓迎要件

  • 求める人物像

各項目をさらに2つ追加して、記載内容の文字数を10文字だけ増やすだけで求める人物像がより明確になり、他社との差別化につながります。

日々の業務に追われ、ついつい作業的に求人票を作成したり、数値を算出したりしがちですが、一度立ち止まって「数字」と「言葉」に向き合う時間を設けることが大切です。

採用合宿のように、業務とは切り離した時間を確保し、数値化と言語化に集中的に取り組むことで、中長期的な採用活動の改善につなげることができるでしょう。

今、採用市場は大きな変革期を迎えています。少子高齢化による労働人口の減少、グローバル競争の激化、テクノロジーの進歩など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。このような時代に勝ち残るためには、他社より一歩先んじて優秀な人材を獲得することが不可欠です。

数値化と言語化を武器に、戦略的な採用活動を展開することが、これからの時代に求められる採用担当者の「採用戦闘力」です。

数値化と言語化で採用戦略を改革することは、勇気が必要なことかもしれません。しかし、その一歩が、御社の採用を大きく変える転換点となるはずです。


弊社・CHEMI株式会社では、成長企業における人事・採用領域の課題解決を支援しております。

これまで、多くの企業の採用支援を行う中で「母集団形成」に施策の重きを置いたり課題視される採用担当者の方が多くいらっしゃいましたが、本来は100名の応募をして一人を採用することではなく、理想は1人の応募に対して一人の採用を行えている状態です。

さらに、せっかく「内定を出したい!」と思える方がいらっしゃっても、辞退をされてしまうと応募〜内定までに掛かったコストの損失(当社の計算では一人の内定辞退で216時間・70.4万円の損失)はとても大きなものとなります。

この内定辞退を防ぐために、多くの企業は内定後の会食設定等のアトラクト施策を行っておりますが、実は「初期接点での体験」の工夫が辞退防止に大きく貢献します。

では、どの様な「初期接点での体験の工夫」を行えば良いか?を具体的にPDFに資料化して、当社の公式LINEにご登録いただいた方に限定でお送りしております。資料内には当社の事業内容にも詳しく記載しておりますので、少しでも興味をお持ちいただけた方はこの機会にぜひご登録下さい。

▼公式LINE
https://s.lmes.jp/landing-qr/2001021629-mqOdB270?uLand=rHeN6f

▼PDF(サンプル)

▶︎CHEMI株式会社:公式HP

▶︎スカウト代行サービス:ブラックスカウト


この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?