4年生の決断 その2
先日、千葉県某所にて、10月17日㈯に開催される箱根駅伝予選会のチーム内選考が行われました。
毎年のことながら、結果は悲喜こもごも…
今回、未来ある一年生が三名出走しましたが、初めて経験した長い距離のトライアルに対し、「今後の課題が見えたので、走って良かったです!」とひと言。この経験を生かして、来年以降の飛躍に繋げて欲しいと願っています。
いっぽう、ラストイヤーの4年生にとっては、ここでの結果は、天国と地獄ほどの影響力があります。結果が悪ければ、メンバー入りは絶望的。気持ちが切れてしまっても不思議ではありません。
心情的には、最後まで期待をかけてあげたいところですが、今後の彼の人生を考えた時、ダメなものはダメと教えていくことも、我々指導者の役割と考えています。テレビドラマでは、ここから奇跡の大逆転劇が起きるのでしょうけど、現実社会は、そんなに甘くありません。
選考会のゴール後、なんと声をかけて良いのかわからず、彼の背中にそっと手をかけたところ、ランニングシャツに染み付いた汗の感触に、ゾクゾクしました。どういった思いで、今日のトライアルに賭けてきたのか、彼の4年間の取り組みを見てきた立場としては、少しですけど理解できます。
色々と思うところがあったので、限りなく厳しい立場に追い込まれた4年生に対し、最後のレース=チャンスを準備することにしました。
現実的に考えると、チームが箱根駅伝に出場しない限り、これが、最後の公式戦となる可能性があります。
戦わずに最後を迎えるのか、戦って一縷の望みに賭けるのか、本人に選択させて欲しいと、コーチに伝えたところ、彼は、戦う道を選びました。
どこかに、この選択を待っていた私自身がいましたが、やっぱり彼は、ホンモノでした…
人間の真価って、こういった厳しい状況になった時に、どういった行動が取れるのかにつきますね。4年生の決断でも紹介しましたが、こういった4年生の力は、本当に心強いです。
さぁ奇跡を起こそうぜ!
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