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家が傾いていたら、どうする?

家が傾くって、どんなイメージでしょう。
ゴルフボールが転がる、みたいな?

法律上は、6/1000以上の傾きは瑕疵(かし≒欠陥)がある可能性が高いとされています。

6/1000とは、1m離れたところで6mmの誤差という意味。
例えば8帖の部屋の1辺は3.5mほどですから、床の傾きは両端で21mm以上の高低差となります。

これだけ傾きがあれば、部屋にいても少し違和感を感じます。

なぜ家が傾くのかというと、原因はいろいろありますが、
多くは地盤が弱いために起こる不同沈下という現象か、
建物の設計または施工不良による構造体の歪みによるものです。

もし家が傾いていたら、どうなるのでしょう。

まず、家を中古住宅として売ることが難しくなります
売れた後に購入者が傾きの事実を知れば、修繕費用を請求されたり契約解除に発展することもあり得ます。

では売らずに住み続けるからいいかというと、地震などの影響により傾きが大きくなっていく可能性があり、最悪の場合、大地震時の倒壊リスクが高まる可能性もあります。

心配ですね。

では、もし自宅が傾いてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
まず、築年数によって対応は変わってきます。

築10年以内であれば、建てた会社が瑕疵を保証しなければなりません。
つまり、瑕疵であれば建てた会社が直さなければならないんです。良かった。

では、10年を超えてしまったらどうしましょう。
傾きを直すというのは、方法はありますが、相当な費用が掛かる場合が多いです。
もし大規模なリフォームを検討している場合は、建て替えに計画変更した方がいいかもしれません。

本日のまとめです。


家が傾くと、資産価値は大きく下がってしまいます。

傾いてしまったものは仕方がありませんが、少しでも資産のダメージを防ぐために意識すべきことは、以下のタイミングに傾きを計測しておくことです。
瑕疵担保保証が切れる築10年を迎える前
リフォームに多額の費用を投資する前

傾きはご自分で計測することもできますが、気になる場合はインスペクション(既存住宅状況調査)などで第三者に計測してもらうと良いですね。


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高橋みちる|リフォームコンサルタント
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