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新時代のPodcasts展開 ④ 収益化とショートPodsの時代へ

割引あり

「新時代のポッドキャスト展開」(その4)ですね。とりあえずこれで完結しようかなと思ってますが、このシリーズはまたいずれ、ポッドキャストについて何か話すこともあるかと思います。

(その1)では、AIによる文字起こしがポッドキャストを変えた。
20年間、地味な存在だったポッドキャストは、AI文字起こしによって日の目を見るようになった。その端的なのは、視覚化、文字化されたことの効果だと。人間は、耳だけではなく、目で情報を得るということです。

そして(その2)では、それがインターネット上で起きるということは、つまり検索対象になる。インターネット上に存在するようになるということなんですね。なので、番組単位で聞かれていた、見つかりにくくて、これまでいい番組見つけたらそればっかり聞いていたポッドキャストの時代から、エピソード単位で見つけやすくなった、エピソードを聞く時代になって、番組を最初から最後まで聞く時代はすでに終わりつつある。これ(その2)で話しました。

そして(その3)、SNSが音声配信を取り込み始めた。ポッドキャストもSNSの波に飲み込まれ始めた。そのSNSは、深く豊かにコミュニティ化していく。そんな話を(その3)でしました。

そして(その4)です。このポッドキャストの今後の展開。もちろん趣味でやっている分にはいいんですが、YouTubeが参入してきたことはやっぱり大きいわけですよね。

音楽配信による収益化モデル

これまで例えば、Amazon Music、Spotifyというのは音楽で、プレミアムメンバーで課金をして、それで収益を成り立たせてきたわけですよね。SNS全体、なかなか黒字になる産業ではないとは思っているんですが、それはさておき、Amazon MusicやSpotifyがなんとかやっているのは、ポッドキャストも包み込んでやっているのは、音楽配信があるからです。

Apple Podcastがなんでできるかというと、かつてはiPodとかがあったというのもあるんですが、やっぱりスマホですよね。iPhoneとかこういったもの、要するにこういう物質的なコンテンツがあるからAppleは成り立っているわけですよね。

あともう一つ参入してきたのが、YouTube=Googleですね。YouTube=Googleです。YouTube=Googleはなんで存在し得るか。

YouTubeポッドキャストは成功するのか

実は、Spotifyとはまたちょっと違う。Spotifyは、いわゆる音楽配信サービスだったわけですよね。そこにAnchorというポッドキャストのホスティングを取り込んだわけですね。Amazon Musicもこれも音楽配信のサービスなんですよね。あとは本とかCDとかDVDとかを売っているのがAmazon本体ですよね。Appleはデバイスを売るのが本体で、そこにポッドキャストがくっついていたと。

Googleは違うんですね。Google=YouTubeは違うんです。Google=YouTubeはそういったものを持っていない。何を持っているか。検索を持ってきたんですね、これまでは。検索エンジンだったんですね。Googleはね。

それだけで生きてきたわけです。ウェブベースの、ホームページベースの、ブラウザベースの、ソフトオンリーのソフトウェアオンリーの検索エンジンとして生きてきたのが、Googleですよね。これはGoogle EarthからGoogleマップからね。全てとにかくあらゆる情報を集めきってそこで見つけることができるというサービスを作ってきて、これをポッドキャストでもやろうとしているわけです。YouTubeをGoogleが取り込んだことで。


なぜYouTubeは成功したか

YouTubeはYouTubeで、実はYouTuberという職業まで生み出した。収益化しようと思ったらYouTuberになれ、と言われているぐらい職業にしちゃって、収益化モデルとしては成功したんですよね。ある意味、これはすごいことなんです。他にそこまで成功したSNSは、なかなかないわけですよね。だからYouTubeってそういう意味ではすごい。

なんでYouTubeは成功したのか。これはやっぱり、映像を載せれるだけじゃないんですね。やっぱ検索エンジンなんですよ。YouTubeっていうのはね。そこで見たいものが見つかるから、だからみんなYouTubeを見るんですよね。これがたまたま映像だっただけで、これからはこれが音声にも広げられると。ポッドキャストもそこに加わった。だから見つけられるわけですね。そこで見つけられる。しかもそこで、人気番組、人気チャンネルになれば、収益化の可能性っていうのは一つ広がるわけです。

収益化モデルの二つのタイプ

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