見出し画像

スマホが手離せない学長でごめんなさい。 〜私のSNS遍歴 1993-2023

学長時代のSNS活用の事例も含めて、私のSNS遍歴を紹介しておきたい。これも一つの自己紹介として読んでいただければと思う。

インターネットとSNSの歴史を振り返りながら、noteを含めたSNSの今後の可能性についても考えてみたい。キーワードは、デジタル革命、インターネット、ソーシャルネットワークである。

《デジタル》革命、そしてインターネットの《進化/深化》は、《ヴァーチャル/リアル》なソーシャルネットワークをどのように変容させてきたのか。この30年間の変化は想像以上に大きなものであった。私のSNS遍歴からこの時代の変化を少しでも感じとっていただければ幸いである。


SNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、一般に、インターネットを介して「ソーシャル・ネットワーク」を構築できるサービスのことを指す。

海外では、広く「ソーシャル・メディア」という言い方のほうが一般的であるが、総務省のホームページでは、

ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向のメディアであり、代表的なものとして、ブログFacebookやTwitter等のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、YouTubeやニコニコ動画等の動画共有サイト、LINE等のメッセージングアプリがある」

総務省「情報通信白書平成27年版」

とされており、ソーシャル・メディアの一種として、狭義に「SNS」が位置付けられている。

ブログは「ブログ」であり、YouTubeやニコ動などは「動画共有サイト」、LINEは「メッセージングアプリ」であって、「SNS」ではない。

(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)⏪総務省「情報通信白書平成27年版」より二次利用

総務省の厳密な用法に従えば、「SNS」とは、「登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのこと」であり、具体的には、Facebook、Twitter、mixi、Instagram、Linkedinなどを指す。

こうした定義は、厳密かつ限定的であるが、庶民の一般的な日常会話では、なんでもSNSとして語られる風潮があるので、この記事ではSNSという言葉で、広くソーシャル・メディアを指すことにしたい。


音楽でも聴きながらお読みください。途中CM入るけどね。笑

前置きはこれくらいにして、気がつけば30年にもおよぶ私のSNS遍歴について書いていきたい。

このうち、2010年から2021年までの足掛け12年は、二つの小さな芸術系の地方私立大学で学長を務めた。日本でFacebookとTwitterがブレイクし始めるのがちょうど2010年頃からである。私が学長に就任するのと同じタイミングだった。

当時46歳、日本で3番目に若い学長だった私は、SNSを駆使して、学長として大いに活用した。SNSを通じたソーシャルネットワークづくりを実践し、日本一のSNS学長と目されたこともある。

当時は、まだSNSに対する理解も今のように寛容ではなかった。大学の学長が率先してSNSを活用するには、いろいろとリスクもある。ただの「新し物好き」の学長の趣味にすぎないと一蹴されることもあった。だが、私のSNS活用は、戦略的、確信犯的なものだった。私のSNS遍歴を紹介するにあたっては、このことに触れないわけにはいかない。


SNS前史

私が大学院に進むころ、日本にもようやくデジタル化の波がやってきた。

ここから先は

17,071字 / 4画像

この記事が参加している募集

自己紹介

スキしてみて

おだちんちょうだい!頑張って書いたよ! お駄賃文化を復活させよう! ODACHINを国際語に! オダチン文化がSNSを救う! よいと思ったらサポートをお願いします!