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岸田ウォッチング ⑤ 公家の政謀|2022.8月 派略の内閣「改造」

割引あり

本記事について、Podcastで語っています。
この記事の解説として、ぜひこちらを先にお読み・お聴きください。

【記事紹介】岸田ウォッチング ⑤ 公家の政謀|2022.8月 派略の内閣「改造」

以下、本記事です。

2022年8月26日にオンエアの音源です。岸田総理の3年間を、過去の音源で振り返るシリーズです。

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episode51|2022.08.26 OnAir|60's memories AREA37

LISTENでこのエピソードを購入すると、音声と合わせて文字起こし記事をすべて読むことができます。>>>LISTENで聴く・LISTENで読む

以下、本記事はLISTEN文字起こしからの一部抜粋です。

今回のお話。

2022年8月
国葬に対する批判と反対の声が国民的な高まりをみせる。
統一教会問題を利用して、岸田総理は内閣改造に踏み切る。
岸田総理の意図と思惑に反して、内閣支持率は劇的に急落した。


前回までのお話。

2021年
10月|岸田ウォッチング ①|岸田総裁誕生
菅義偉総理辞任から岸田総裁総理誕生へ。派閥力学だけで決まった総裁選挙。そして、総選挙へと突入。
11月|岸田ウォッチング ②|負けなかった総選挙
岸田総理誕生から総選挙へ。負けなかった岸田自民党。維新とれいわが躍進。立憲・共産は苦戦。
2022年
4-6月|岸田ウォッチング ③|下がらぬ支持率、安全運転で何もせず。
4月何もしない岸田総理。下がらない支持率。
5月|参院選が目前に。安全運転で高支持率を維持。
6月|参院選に突入。与党は安泰。維新とれいわに勢い。振るわぬ野党。
7月|
岸田ウォッチング ④ 公家の政謀|「国葬」の政治利用 -きしだが飛んだ日-
安倍晋三元総理銃撃事件が、参院選期間中に勃発。
政治的テロではなく、統一教会への恨みからの犯行と判明。
岸田総理は、「国葬」を閣議決定。
参院選は自民党が勝利。与党が参議院の議席の3分の2以上となった。
衆議院と合わせて、憲法改正の発議ができる体制が整った。


今回のお話。

国葬問題と統一協会問題についての議論と内閣改造による内閣支持率の急落について考察しています。
国葬問題に関しては、安倍晋三氏の銃撃による死亡というショッキングな出来事が影響しており、統一協会問題とも絡んで反対の動きが広がっています。国葬の準備は進んでいるものの、国葬反対の署名やデモンストレーションも行われており、今後の動きが注目されています。
岸田文雄さんの派閥についての説明を通じて、岸田さんの政治利用や内閣改造に関する話が展開されます。国葬や内閣改造による政治利用を批判しつつも、岸田文雄首相の政治信念やビジョンの不在を指摘し、岸田政権の短命化を予測しています。
野党の対応も不十分だとし、日本の政治の将来に憂鬱を感じています。(AI summary:抜粋)
目次
国葬問題と統一協会問題 00:02
国葬問題の波紋と岸田内閣の政治利用 05:23
岸田内閣の内閣改造と政権長期化の思惑 11:58
国葬問題の起因と動向 15:51
国葬への反対の動き 26:26
統一協会問題と内閣改造 29:32
岸田文雄の政治利用 32:35
自民党の派閥 36:47
保守本流と保守傍流 41:12
岸田政権の動向 47:32
政治の現状と野党の対応 51:50
日本の政治の混沌 58:45
以下略

ー01:15ー
さて今日ですけれども、今日はですね、いろいろやっぱ政治ネタになってまいります。

一つはやっぱり、前回の放送でも言ったんですが、国葬問題ですね。安倍晋三元総理大臣の国葬をめぐって、国民からは反対の声もかなり上がっていて、デモ行進まで起き始めてるという状況の中、これが行われる。2億5千万かかるんですかね。行われることになっているわけです。

日本国内の感覚と、国外ですね。世界的な感覚がまたずれてたりするんですが、この国葬問題がここまで状況が悪くなったというのは、もう一つ統一協会問題ですね。これが絡んでしまったということがかなり大きくて、岸田内閣は内閣改造したにもかかわらず、支持率が急落ということが起きているということで、この先の政局の動きですね、政治の動きはいったいどうなっていくのかということを、今日は少しお話ししていこうかなと思っています。

ということで前半は、いわゆる国葬問題、それから旧統一協会の問題、内閣支持率急落という話を少しして、後半は、岸田さんは国葬で支持を増やそうとしてたんですよね。そもそも。安倍さんの国葬をやることで、いわゆる保守層の票を獲得したいという。

私は前回の放送で、岸田首相による国葬の政治利用だという言い方をしたんですけれども、それはさておき、内閣改造したにもかかわらず、支持率が急落していったんですが、その内閣改造の意味ですね。なんでこのタイミングで急に、誰にも相談なく岸田さんはやったのかというあたり、これは結構、大事な問題です、今後を見る上でね。

そのあたり含めて、後半は内閣改造自民党内の今後の動向、ネクスト岸田、ポスト岸田ね、岸田さんの次がもうすでに語られ始めているという状況もあるんですが、そんなことと、あと野党の動きなんかも含めてお話ししていこうかなと、いわゆる政局ネタですね、後半はしていこうかなと思っています。

ー04:23ー
今日は、安倍晋三元総理が銃撃されたのが7月8日ですね、それから49日経ったという話になってますけれども、来月の9月の26日かな27日かな、27日ですね。ちょうど1ヶ月後に国葬が行われるということになって、これをめぐっていろいろと議論が起きているし、いろんな動きがあるということで、前半はこの話を少ししていくんですが。

ー06:27ー
さて、国葬問題ですね。これがちょうど先月の放送で、まだ国葬が決まったばっかりだった直後だったんですけれども、もうとにかく岸田さんがやると言ったんですけども、これはその時の感覚では岸田さんはやはり安倍さんを失って、安倍さんが固めてきたいわゆるどちらかというと右側の、いわゆるタカ派ですね。

ハト派タカ派ってあるんですが、いわゆる結構、主張がやや右寄りの人たちへのアピールというかね、そこの支持基盤を固めたいっていう思いがやっぱりあったんじゃないかと私は思うんですが、安倍さん亡き後、そこをどう埋めるかということをやっぱり考えたんだと思うんですよね。

それでとにかく国葬をやるんだと決めたんですが、その時はまだこの統一協会問題がここまで大きくなるとは、やっぱり岸田さんは思ってなかったんじゃないかなと思いまして、ところがこのいわゆる旧統一協会問題が非常に大きな問題になってまして、安倍晋三元総理が殺害された理由が、この統一協会問題だっていうことがやっぱり非常に重大な問題で、安倍さんがまた別の亡くなり方をしてたらね、これ違ったと思うんですが、とにかく統一協会問題が非常に深く絡んできているということなんですよね。

だから国葬問題、国葬をやるということと、統一協会と自民党のつながり、特に安倍晋三さんとのつながりということが非常に問題視されている中での国葬ということになっていて、なので非常に、反対の動きですね。

国民世論は半数以上が反対みたいな動きになってきて、これがもう1ヶ月。国葬当日まで続くわけですから、どんな動きをするかというと、やはりまだまだいろんな動きが、それこそデモ行進も始まりましたし、いろんな動きが始まる。SNSには、もし岸田、国葬やったら次はお前だ、みたいな書き込みがあったということで、この人は逮捕されたそうですけれども、そんな不穏な動きまでちょっと出てきているということですね。

どうするかということなんですが、これも絡んで岸田さんの内閣支持率、これが非常に急落しているということなんですよね。岸田さんはそもそも、安倍首相の国葬をやることで支持率を上げようとしてたわけですよね。上げようとしてたのに下がっちゃったという話ですね。だからここがもう全く、いま岸田さんがどういう思いなのかわかりませんけども、もう今更、国葬をやめるとは言えないので、これはもうやるしかない。

さらに統一協会との関連の問題も明らかにしていくしかないと。これ後半に少し話しますけれども、内閣改造をやったんです。いきなりね。岸田さんは誰にも相談せずに。麻生太郎さんも聞いてないと言って怒ったという話がありますけれども、岸田さんはもうとにかく内閣改造をやるということでやったんですが、これは一つの理由は、統一協会問題、それに関わった人を外すみたいな話が背景にあるんですけれども、実は後半でお話ししますが、そうじゃない。

やっぱり岸田さんなりのしたたかな政治的な思惑が内閣改造にはあるんですよね。統一協会問題を利用して内閣改造をやって、そのことでやっぱり岸田さんの基盤、自民党内での基盤を盤石にしたいという思いもあったのと、他にもいくつかあるので、これはまた後半でまとめてお話しするんですが。

もう一つは統一協会問題を整理つけることで、支持率を上げようとしたんですね。ところが下がっちゃったという話で。岸田さんにとっては、ちょっとどういう心境なのかわかりませんけれども、かなり意図した、つまり支持率アップ、政権長期化という条件がかなり整ってたんですね、岸田さんには。

なぜかというと参院選挙勝った。それから国政選挙がもう3年間ないということで、もう岸田政権は何もしなくても長期化するだろうと言われてたんですが、岸田さんはもう安倍さんの国葬をやるって決めたことで、アクションを起こし始めたわけですよね。

内閣改造もかなり気合を入れてやったわけですが、それがすべて思惑と外れたほうに、展開してしまっているのはなぜなのかということをですね、今日は少し考えたいなというふうに思っているわけです。

それでですね、少し国葬問題、統一協会問題をもう少し前半お話した後、
後半は政局話を少ししていこうかなと思います。

ー13:29ー
さて、国葬問題ですね。これ国葬っていうのは要するに、戦後、今日ちょうどテレビ見てたら、ワイドショーあんまり見ないんですけど、たまたまつけたらワイドショーで、そこでパックンってアメリカ人ですか、パックンっていう人が、最近はあんまりコントとか漫才とかやらないみたいですけど、パックンっていう人が言ってたんですが、アメリカ合衆国大統領はニクソンを除いてみんな国葬だと言ったのね。

なのであんまりアメリカ人にとっては違和感ないという言い方してたんですけど。これは実はアメリカ合衆国っていうのは共和制の国で、共和国で、大統領が君主、元首なんですね。要するに日本で言えば天皇のような存在なので、日本は立憲君主制の国なので、戦後はね。要するに天皇は、だから国葬するんです。大喪の礼。ある政治学者の女性が、たいも(大喪)の礼と言って炎上してましたけども、大喪の礼ね、テレビでね、という話がありました。まあそれは置いといて、三浦なんとかさんという方ですけど、まあそれは置いといてですね。

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