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自選短歌集

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一日一首で詠んできた短歌を、テーマに沿って並べ替えてみる。毎日更新が多いと感じる方は、こちらをフォローしておくと、忘れた頃にぽろっと、タイムラインに流れてきます。
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2020年4月の記事一覧

短歌を詠む(自選十二首)

短歌を詠む(自選十二首)

日課の短歌が溜まってきたので、

時々こうやってまとめてみようと思います。

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ブランクの恐ろしさを前に立ちすくむどこから書こう何から書こう



つかみどころのない気持ち以前の存在に五七五七七と形与えて



五七? 七五? 三四、いや五二? 五五二で五七?

パズルのピースよピタリとはまれ



窮屈な箱にむりやり詰め込んでいびつになっても定形がいい



書くことがな

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「のはらうた」への返歌(自選歌集)

「のはらうた」への返歌(自選歌集)

鼻風邪のノラネコの頬をくすぐればくしゃみひとつする霜月の午後



南天の実を揺さぶって北風よ吹きゆけ一目散に春まで



ウチらにはニャンニャンニャン(2月22日)もニャンサン(23日)もおニャじいちにち 爪をとぐニャり



白菜を割ればつぼみが顔を出し春の香りがしてくるような



寒桜の枝から枝へ飛び回るあなたはメジロ?それともウグイス?



線路脇の菜の花揺らし汽車はゆく私の

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