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『ネジ工場』上演台本

はじめに

タカハ劇団で、2012年に初演され、2018年に再演された『ネジ工場』の戯曲を販売しています。
「横書きだと読みにくい!」「脚本のフォーマットで読みたい!」という方は、記事の最後にPDFファイルを貼り付けておきますので、そちらをダウンロードして下さい。
なお、掲載されているのは初演版に修正を加えた再演版です。

※戯曲の著作権は高羽彩に帰属します。この戯曲を許可なく掲載・上演することを固く禁じます。掲載・上演に関するお問い合わせはタカハ劇団 info@takaha-gekidan.net まで、お問い合わせ下さい。


あらすじ

いまからそう遠くない未来の、日本。
中年の三兄弟が、両親から継いだ小さなネジ工場を、なんとか営んでいた。
そんな三兄弟の元に、「妹だ」と名乗る女が訪れる。

世界は荒涼とし、現実は残酷だ。
それでも、生活はつづく。

このネジが何に使われたいるのか、三人は知らない――


登場人物

 弦巻 電一(つるまき でんいち)
    光二(こうじ)
    石三(いしぞう)

 美佐倉 真弓(みさくら まゆみ)

 若林 勉(わかばやし つとむ)

 金田 望(かねだ のぞみ)

 三栗 雄大(みくり ゆうだい)

 灯(あかり)


舞台

画像1

町工場の一部。
家族経営のいわゆる町工場といった風情。
舞台奥は、通りに面したガラスの引き戸。
下手には居住スペースにつながる小上がりがあり、季節外れのこたつが置かれている。
かつては工員達の休憩スペースだった小上がり。今は弦巻三兄弟のダイニングとなり、工場のモノと私物がない交ぜに置かれている。
食器棚の上には、両親の遺影。
各所に三兄弟の趣味のもの。
奥はキッチン、私室へ向かう階段と続いている
舞台中央は商談スペース。とは言っても土間に長机とパイプ椅子が無造作に置かれているだけである。
上手奥が工場の作業スペースに続いている。
壁には、「早い!安い!正確!ナット一個からでも受注します!電光石火工業」等の看板。
社訓なども掲げてある。
段ボールの中にビニールゴミがたくさん入って積み上げられている。
(撮影:二石友希) 


○第〇場

豪奢な喪服を着て工場に立ち尽くす灯。
椅子に腰掛け、灯をなんとなしに見ている美佐倉。
美佐倉、その辺のお茶菓子を食べたりしつつ、しばし見る。そして、

美佐倉「そういうとこあるよね」
灯「美佐倉さん」
美佐倉「そういうとこ」
灯「え?」
美佐倉「美人ってさ、喪服でも、こう…決めちゃうよね」
灯「え?え?」
美佐倉「決めてたでしょ今」
灯「なになに?」
美佐倉「喪服の私…スッ…(ポーズ真似て)ってなってたでしょ」
灯「なってないから」
美佐倉「なってたって。なってたじゃん今」
灯「そんなあたしは…」
美佐倉「悲しいよね、分かる分かる。全然そこは、否定してないから私。身内を失うって、悲しいもんよ」
灯「…」
美佐倉「それとは別よ、喪服で決めちゃうかんじはさ」
灯「えー」
美佐倉「喪服の私、普段の明るい雰囲気とは違う一面覗かせて、みたいなこと考えちゃうわけ、美人は頭のどっかで。そうじゃなきゃそんな、網みたいなの頭に乗っけないから」
灯「網?」
美佐倉「蚊帳?虫除け?」
灯「(慌てて頭押さえて)え?へん?」
美佐倉「いいけど…」
灯「だって…かわいくないですか?」
美佐倉「まあまあ…いいわ…あの子らも満足でしょ。最後はこんな美人と一緒に暮らせたんだから」
灯「そうですよね。奴ら3人のうだつの上がらない人生には過ぎた幸福でした」
美佐倉「えー」
灯「私、悲しんでるように見えますか?」
美佐倉「……見えないね」
灯「悲しんでるんですよ」
美佐倉「まあ、そうだろうなとは思うけど」
灯「一応ですけどね」
美佐倉「一応か…」
灯「だってもうこんなこと、今時、珍しいことじゃないし」

世界、淡々と時間を巻き戻し始める。
小上がりに味噌汁の入った鍋(もしくは即席味噌汁)と椀を持って、石三が現れる。
後に続くように光二が図面をにらみつけながら登場。
最後にのっそりと電一が現れる。
その間も石三はかいがいしく朝食の支度。
といっても、あとは炊飯器を持ってくるだけ。
各自飯を椀に盛るが、光二は図面に夢中なので、石三がよそってやる。
淡々とこなされる美しい日常の風景。
   
灯「私だけが、今、超、最高に世界で一番かわいそうな訳じゃないじゃないですか。多分普通レベルの感じですよ。その辺の草ぐらいの、石ぐらいの、普通にある感じですよ。食事中に箸落とすぐらいの。そのくらいの感じなのかなって。今の私の気持ちって」
美佐倉「食事中に箸落とすのは、結構悲しい感じだよね」
灯「あーそっか」

電一箸を落とす。
世界徐々に闇に沈んでいく。
タイトル『ネジ工場』
暗転。


○第一場


夏の朝の気配。
机では光二と若林が図面をのぞき込んでいる。
机の上には他にも冊子など大量の書類(若林の私物である)
若林は箒とちりとりを携えている。
小上がり奥には光二の喪服が掛けられている

若林「なるほどね」

下手奥から石三が慌ただしく出てきて一度引き返しラジカセを持って上手へ。
上手からくたびれたラジオ体操のテーマが聞こえてくる。

光二「めねじの構造は従来のDナットと変わらない訳よ」
若林「うん」
光二「でも、今作れって指示されてるのは、重量が従来製品の三分の一」
若林「三分の一かー」
光二「むりじゃね?」

上手奥から石三のわめき声。

石三「7月○日、今日も一日がんばるぞー! さんっはい! やだーーーーーー! 誰もいない!」

舞台上の二人、一瞬目を向けるが、

若林「新素材?」
光二「そのレベル」
若林「チタンは」
光二「もう使ってるもん」
若林「アルミ」
光二「強度が保てないよ。どう思う?」
若林「…そうねー」

石三、上手から顔を出し

石三「ねえこっち来てよ! ちゃんとラジオ体操やろうよ!」
光二「うん(動かない)」
石三「こういうとこちゃんとしようよ! 小さいとこからコツコツと! どぶ板理論でしょ? ほらもう始まっちゃうから」
光二「ちょっとまって、一度止めといてよ」
石三「うそーーーー!止めるとか嘘でしょ? ねえもう時間だよ? っていうかカセットテープだよ? 痛んじゃうよ? もう手に入らないんだよ? アレ!」
光二「だからこないだパソコンに落としてやっただろ、そっちつかえよ」
石三「パソコンとかやめてよ」
若林「おーいいの? 進んでるよ?」
石三「あっ」

石三、テープが進んでしまったところまでのふりをごく短くする。

若林「おー」
石三「ほらもう時間時間!」
若林「俺がやろうか?」
石三「いいよ、何でだよ」
若林「エー俺だっていちお働いてるし(箒はいて)」
石三「頼んでないから(箒奪い)やめてよね、何かと理由つけてうちに遊びに来るの」
若林「雇ってよー」
石三「給料払えないから」
若林「いいっていいって、なんかあれだけもらえれば(手で四角を作り)」
石三「社員証?だめだって税務署とかうるさいんだから」

テープが絡まりラジオ体操終わってしまう

石三「あっうっそー! やだー!」

石三、箒を再び若林に預け上手へ

光二「給料いいって」
若林「あーそうそう」
光二「お前食ってけてるの?」
若林「補償金出てるからね」
光二「あ……」
若林「しかもうちの場合両親二人とも死んで、俺一人っ子でしょ。もてあますくらい」
光二「そっかー…」
若林「…厳しいか」
光二「(図面に目を落とし)うーん…。うちも出るかね」
若林「補償金? 出るよ多分。書類作るの手伝おうか?」
光二「お、まじか」
若林「司法浪人とかいって、最近こんなことばっかやってるよー」
光二「金とってんの?」
若林「ちょこっとね。まあ、でもいいよ、光ちゃんからはもらわないから」

上手奥から石三の口音響でラジオ体操のテーマ

光二「うるせーな…。(奥に)そこの、俺のPCに音源入ってるからー」
石三「えー?(聞こえない)」
光二「(若林に)…因果関係なしとか言われそう」
若林「だいじょぶだいじょぶ。役所の連中も結構訳わかんなくなってんだから」

下手奥から電一登場。
下が作業着、上はパジャマの中途半端な格好。
何かを探している。
上手から石三顔を出し

石三「だめだめ、パソコンわかんない」
光二「(立ち上がり)おいー…」
石三「電兄」
光二「あ、何起きてきたの?」
電一「んー」
石三「したら電兄も体操やろうよ」
電一「んー」
光二「なんだよ調子悪いなら寝てろよ」
電一「んー大丈夫…ちょっと動いてた方が楽な感じだから」
若林「ども」
電一「なんだ、また来てたの。うちは図書館の自習室じゃないんだから」
若林「はかどるんで、すみません」
電一「いいけどね…べつに…」

再び何かを探しだし

光二「なにやってんのなにやってんの?」
電一「クスリがさ…」
石三「えーまたこぼしたの?(一緒に探してやり)注意力散漫になってるんだから、ちゃんと落ち着いた場所で飲みなよ。またその辺で立ったままあれしたんでしょ」
電一「違う違うよ。ちゃんと落ち着いてさベットの上で飲もうとしたんだよ。だけどポロって落っこちてそのまま」
石三「ええ?」
電一「二階から一階まで」
石三「うそでしょ?」
電一「階段こう落ちて」
石三「うそだぁ」
電一「ひゅーんて。ほんとうだって」
光二「その辺のこたつのとこに落ちてんじゃないの?」
石三「階段落ちてくるときに空中分解したんじゃないの? かつん、かつん、ふあぁっ…って」
若林「うそぉ」
電一「ここの土間まで落ちてくるの見たんだよ」
光二「やだなーもう…」
電一「喪服、これこないだの杉村さんちのときのやつでしょ?片付けないの?」
光二「いいよどうせまたすぐ着るんだから」
石三「あ!」
若林「あった?」
石三「なんだこれ、薄めの石だよ」
若林「薄めの石って何だよ」
光二「新しいの飲めば?」
電一「数あわなくなるのいやだから」
光二「やだなーもう…」

と電一、若林が持っていたちりとりに気づきのぞき込み

若林「え、ちょっと、電一さんなんすか」
電一「(ちりとりの中からクスリ発見して)あった…」
石三「ちょちょちょ、えまじで?」
電一「なに?」
石三「それ飲むの? 汚くない?」
電一「地面に落ちてるのと、ちりとりの中に入ってるの、同じだろ」

ぽいとほおりこむ

電一「あっ」
石三「ちょっと大丈夫?」
電一「(口から出し)薄めの石だこれ」
石三「えー」
若林「また薄めの石?」
光二「見つけたら拾っとくからさ、とりあえず新しいの開けて飲んでよ。またわーってなるから」
電一「うん…」

始業時間を知らせる音楽が流れる。
3兄弟その場で立ち上がり、社訓を読み上げる。
簡単な振り付き。
と、外に白いワンピースを着た灯が現れる

石三「情けは人のためならず」
光二「君のアイデアは人を幸せにするぞ」
電一「ナットでつなぐのは人の絆…(灯に気づき)」
石三「どしたの」
電一「今外に凄い美人が…」
石三「え、嘘!」

石三振り向くがそこにはすでに灯の姿はない。

石三「なんだよ…」
電一「ナットでつなぐのは人の絆…」

若林の携帯なる。

電一「…」
若林「すんませんすんません。あ、もしもし美佐倉さん?もうついてますよ電光石火」
電一「ナットでかける世界の橋」
若林「資料そろいました? 僕も準備できてるんで。ハイでは後ほどー」
電一「ナットで覗く宇宙の夢」
三兄弟「絶対ゆるまないのにすぐつけられる、電光石火のDナット!(振り付き)」
石三「美佐倉さんくるんだ」
若林「あ、悪いね、ちょっとここ使わせてもらうけど」
石三「補償金の、書類のアレ?」

光二はその場で飛行機のような柔軟運動。

光二「(柔軟しつつ)ヨーソロー(個人的なかけ声)」
電一「(腰掛けて)疲れた…」
光二「もういいって寝てろって」
石三「ながいよねーまだ補償金下りないんだ」
若林「こんなモンよ? うちだってなんだかんだで足かけ一年と半ぐらいかかったもん」
石三「えーじゃあ早く死んだ方が得だね」
光二「おい」
石三「あ」
光二「ヨーソロー」
若林「いいのいいの。コツがね、必要なのこういうのは」
石三「あ、雇えないけどここ事務所として貸すならいいよ」
若林「いや俺まだ勉強中の身だから。あ、これいい?(図面渡そうとし)」
光二「ヨーソロあ、うん…」
電一「なにそれ」
石三「さーて今日もたくさん作るぞー!」
光二「いいって」
電一「見せろって。(見て)…なんだよこれ」

石三も寄ってきて図面と発注表を見る。

光二「三東さんから新規の発注」
石三「来月までに1500万個てマジで?」
電一「ここの爪は? 新機構だけど」
光二「わかんないけど多分、トルク止めだと思う」
電一「トルク止め? うちはダブルナットじゃないんだからいらないだろそんなもの」
光二「でもそう書いてあるから」
石三「これで重量三分の一に減らせっていうの三東さまは」
電一「マグネシウム合金は?」
光二「うちの設備じゃ加工できないよ」
石三「新しいの買う?」
光二「いくらかかると思ってんだよ」

沈黙の中、遠くで機械音。

石三「あ、野田さんとこ始業したね」
光二「時間か…」

光二作業場へ向かおうとする。

石三「え、これどうすんの?」
光二「今考えてたってしょうがないだろ。今月の発注だって納期ぎりぎりでやってんだから」
石三「だってこれ来月までにやらなかったら」
光二「今月だって納期過ぎたら終わりだろ」
電一「終わり…」
光二「……今はとにかく、目の前のことから片付けてかなきゃ」

沈黙。
派手な運送会社のユニフォームを着た金田が現れる。

金田「ちすちーすファスト運送でーす」
光二「あっどうも」
金田「ここの、外に出てるヤツ乗っけてっていいやつですか?」
光二「あはい」
金田「(ボードのようなモノを手渡し)検品とかだいじょうぶすか? 数確認したらここにサインくださーい」

光二、半身出して外の荷物を数えている様子。
電一、机の上にあった若林の携帯を手に取り、壁に貼ってあったメモ書きを見ながらどこぞへと電話。

若林「おにいさま?」
電一「もしもし、三東重工でらっしゃいますか?私電光石火の弦巻と申しますが」
光二「兄ちゃん?」

光二、電一に駆け寄り電話をやめさせようとし、

電一「担当の、あ、お世話になっております」
光二「ちょ、兄ちゃんやめてやめてやめて」
石三「なになに」
電一「担当の、担当の亀井さんにつないで頂けませんか? こちら電光石火の弦巻です!」

石三も止めに入ってもみくちゃである

光二「兄ちゃんわーってなってるから!」
石三「ああ…クスリクスリ!」

若林、改めてクスリが落ちてないか探し始める。

光二「クスリ飲んでないから! わーってなっちゃってるから!」
電一「あなたね! これ、こんな無茶な発注して、うちが出来ないのわかってるでしょ?それをこんなの…体のいい下請け切りじゃないか!」

光二、電一から携帯をもぎ取り、

光二「すみませんすみません! 兄がちょっと持病の関係で…」

光二携帯を持って立ち尽くしている。

石三「…なんだって?」
光二「留守電だこれー」
石三「なんだー」
光二「留守電って言うかあれだー音声のやつだこれー」
石三「なんだーなんだー」
光二「受付時間外だってーもうそりゃそうだー! なんだーなんだー」

そういって光二と石三寄り添いながらジャンプする(兄弟の間だけで流行っている?動き)
電一は肩をふるわせながら立っている。

若林「あのこれ…とりあえずその辺に落ちてた薄めの石拾ってみたんですけど、どれかひとつはクスリなんじゃないかって…」

無言で若林の手を払いのける電一。
光二、若林を「いいから」と手で制し、電一を腰掛けさせてやる。
石三は小上がりの奥から水とクスリを持ってきてやる。

金田「あのー…」
光二「あ、ごめんごめんごめん」

光二、金田の元へ行き再びボードを手に取る。

光二「今日は黒田さんじゃないんだね」
金田「あーなんか、死んじゃったんすよね」
光二「え…」
金田「だから今日から担当変わったっす、金田っす。どうもでーす」
光二「あ、そうなんだー…ちょっと待ってね」

光二、事務書棚の引き出しから香典用封筒を取り出し、ポケットマネーで5千円出して金田に渡す

光二「これ少ないんだけど香典。黒田さんには時間外まで待ってもらったりいろいろ無理聞いてもらったから」
金田「え…まじでいいんすか? あとーんす(ポケットに入れようとして)」
光二「え? きみにあげるんじゃないよ?」
金田「あまじすか」
光二「まじすかじゃないよ、何で俺が君にいきなり5千円あげるの。香典だから黒田さんのご家族へ」
金田「あ、香典すか」
光二「え、俺香典ていったよね?」
金田「まじすか?」
光二「あとで上司の方に渡して? いい? 確認の電話するからね。あと、数は大丈夫だから。はい。これから宜しくお願いします」
金田「よろしくおねがいしあっす!」

金田何故かその場を動かない。

光二「なに」
金田「ちょっち積み込み手伝ってもらっていっすかね」
光二「はあ? あーもう…いいよ、わかったよ。石三」
石三「ああうん」

と窓の外から三栗の声。
電一ぱっと顔を上げる

三栗「んだよはやくしろよ」

三栗は灯の腕をひっぱっている。

灯「ちょっと…やあだー! 痛いって!」
若林「なになにー」
光二「あの…」
三栗「ああ、すいませんねぇ! (奥の灯に)ちょっと!」

灯、三栗に引っ張られて姿を見せる。

電一「さっきの…」
石三「おわ…」

黙って立っている灯と三栗。

三栗「おい(小声でこづく)」
灯「あたし…。あたし? えっと…」
三栗「(小声)あかり、あかり」
灯「あ、うん。灯、です…。え?え?」
三栗「ともしびの…(ジェスチャー)」
灯「とーもーしーびーのー(ジェスチャー)」
三栗「ひとかいて…」
灯「ひと…え?」
光二「大丈夫?」
灯「ともしびの、ひ、と書いて…」
三栗「火偏にTの、灯ですぅ!」
灯「灯です! あたし、あなたたちの妹です、だから、」

三栗、灯のケツをパンとたたく

灯「このネジ工場、ください!」
光二「え?」
電一「……いいよ」
光二・石三「え?」

暗転

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