『AISHU』

雨 雨 雨 雨
言葉はいらないもういらない
語らなくても君が教えてくれる

君が僕の哀愁を知ったみたい
僕の自覚してない哀愁だってよ
そんなことなら君こそ哀愁を
涙に変えて水溜りに落とせよ

そして君が言ったんだ
雨の音でかき消されたけど

哀愁を見透かさす言葉を
置いて明後日の方向に
そのまま去ってく君の背が
光に飲み込まれるまで眺める

しばらくのその先まで
濡れるconverseの靴
辿り着いた心の半分
扉の前でたたずむ
扉の後ろで待つ君
対峙する僕らの夜
まだ早いので頭で描く

哀愁を見透かさす言葉で
別にそうでもない心に
そのまま連れて行く君の絵が
闇に落ちて行くまで気付かない

雨 雨 雨 雨
言葉は知らないもう知らない
教えなくても僕が見透かすよ

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