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広報職の募集「メディアとつながりのある人」という企業に注意しよう

コンプライアンスとして、リレーションの持ち逃げにどう対処するか

広報職の募集で平気に書いてあることに、
「メディアとリレーションを持っている人」というのがあります。


報道関係者のコネを持っている人を募集、というのです。パーソナルな関係で、相手がたまたま報道関係者だった、という「相手」をいっぱい(トモダチとして)持っている人、という理解なら、まあ、問題はないかもしれません。しかし、仕事上関係性があって、名刺リストをごっそり持って別の会社に転職するのは、元の会社が獲得した独自情報を持ち逃げされた、というふうに取られてもいい状態であり、その広報職の人とその人を雇った会社は法的なリスクにさらされると考えるのがフツーの人の思考です。

メディアリレーションズを持っている人、の定義をはっきりさせておく。

はっきりさせない場合、企業はどのように法的リスクに対応するのか、しっかりとその人に伝えることは最低限のビジネスマナーかもしれませんが、、、、このことを論じている人も記事もないのが不思議でしょうがない。

絶対中立性の法則からすると、メディアリレーションは「ない」が正解

おバカな募集要項は、違法情報スパイを公募しているようなものですが、それに乗る広報担当者もいるからこういうことが起こるわけで、こういう人を「広報」と呼ぶのはやめてもらいたいな、というのが正直なところです。

メディアリレーションにおける報道機関との関係性は、そのバックグラウンドである企業や団体であり、そこが扱う魅力的な商品やサービスが後ろ盾にあるからです。広報担当者はそれに加えて口のうまさ、アプローチのうまさでつながりをほかの人よりも持てる程度のこと。転職で職場ががらっとかわり、取り扱うサービスや商品がまったく別のものになってしまえば、関係はゼロベースに戻すのがふつうでしょ、と思いますが。記者の視点に立ってみればわかることだとも思いますが。。。

広報担当者は、ある意味「虎の威を借りる狐」です。商品やサービスの良さをうまく伝える技術を持っているだけで、魅力ある商品そのものではないのです。メディアと新しいコネクションを持ちたい企業が、うまくメディアとつながりを作る人をほしがるのは、まっとうに見えるかもしれませんが、整えるべきは自社の商品とサービスでしょうに。魅力あふれるもの、売れるものであるならば、そのポイントをいつもとちがうところから見て、アピール材料を再検討することでは?まず、虎をちゃんと育てろよ、って思います。魅力のない商品を、口のうまい人を雇って売ろう、というのは詐欺を働くのと同じ構造だと思わないんでしょうか。


*もうちょっと愛ある内容にブラッシュアップしたいね



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