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思い出のレコード

 誰しも思い出のレコードという物があるだろう。先日、noteを書くためにレコード棚を漁っていたら、思い出の1枚が出てきた。それは元電気グルーヴの砂原良徳氏が1998年にリリースした「Tokyo Underground Airport」である。

同年にリリースした「Take off and Landing」、「THE SOUND OF 70’S」 など航空機音楽シリーズの1つだ。

 このレコードは砂原氏が新宿にある架空の地下空港のための音楽というコンセプトで制作したものでアナログ限定2000枚(だったか2500枚)のリリースだった。雑誌のインタビューでは、羽田も成田も遠い。「だったら便のいい新宿に空港を作ったらいいじゃん」と語っていたような記憶がある(曖昧)。また航空会社に自ら出向きロゴの使用許諾(15社!)を得たという。凄い。

 リリース直後は東京のレコード屋さんならいたるところで見かけた。しかしながら、貧乏学生だった私は定価約3千円の手持ちがなかったので、後で買おうと先延ばしにしていたのだ。しばらくしてから軍資金も出来たので、レコ屋を訪れると、もうない。店員さんに尋ねると売れてしまったとのこと。それからしばらくはレコ屋を転々と探してみたが、どこにも売ってない。なんてこった。限定2000枚を甘く見ていた。

またしばらくして調布のレコード屋さんで中古盤が壁に掛かっているのを見つけた。お値段なんと5桁オーバー!到底買える金額ではない。しかも後日そのレコード屋さんを訪ねるとまたもない!店員さんに、あのレコードめちゃくちゃ探してたんですと言うと、「そりゃレコードはタッチ・アンド・バイだよ」とアドバイスされた。

そんなわけで、このレコードとの縁は無かったのかなと思いながらも探し続けること約10年、とあるネットのレコ屋さんで定価以下で売っているのを発見。もちろんタッチ・アンド・バイでゲットした。

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というわけで信じ続ければ夢は叶うというお話でした。

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