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新刊の紹介‼️山村竜也さん監修『最新研究でここまでわかった!幕末の真実』


2021年10月14日(木)に宝島社より新刊が発売されました。


歴史作家の山村竜也さん監修の『最新研究でここまでわかった!幕末の真実』です。


山村竜也さんは、NHK大河ドラマの「新撰組!」「龍馬伝」「八重の桜」などや東宝映画の「燃えよ剣」の考証を手がけています。


弟の杜出版株式会社の青木康が編集と執筆協力をしました。

今までの歴史では、江戸幕府の内政や外交での失敗から薩長による新政権が樹立されたといわれていました。


しかし、実際は違うことがわかってきました。


江戸幕府にはたくさんの優れた官僚がいて、外交政策や行政を行なっていました。

個人的には第4章の財政危機が慶喜に大政奉還を決断させたという内容が面白かったです。


武力による違いだけでなく、経済を通して歴史を見る視点に面白みを感じました。


幕府は軍隊や産業の近代化に多大な出費をしていただけでなく、長州藩による馬関戦争で賠償金を肩代わりさせられていました。

それだけでなく生麦事件などの尊王攘夷派が起こしたテロ行為に対する諸外国への賠償金も日本を代表して支払っていました。


徳川慶喜が大政奉還を行なったのは薩摩藩と長州藩に倒幕の大義名分をなくし新政府の主導権を握るという狙いだけでなく、財政的に政権を維持するのは苦しかったという切り口もおもしろいです。

『幕末の真実』の目次

第1章 ペリー来航の真実

江戸幕府は近代化政策を行なっていた

井伊直弼は開国論者ではなかった

日米交渉は幕府主導で行われた

日米修好通商条約は不平等条約ではなかった

欧米列強に領土的野心はなかった

第2章 新撰組の真実

池田屋にいた志士は通説よりも少人数だった

土方歳三の愛刀は「之定」だった

新撰組の平隊士の月給は20万円だった

新撰組の隊服は黒装束だった

第3章 倒幕運動の真実

参勤交代の中止が倒幕につながった

初代総理大臣・伊藤博文はテロリストだった

倒幕資金は贋金づくりで生まれた

長州征伐で江戸幕府は財政破綻寸前だった

坂本龍馬暗殺に謎はなかった

第4章 大政奉還の真実

徳川慶喜は「尊王の志士」だった

慶喜はクーデター政権を樹立していた

大政奉還はわずか3人で決められた

坂本龍馬の「船中八策」は偽文書だった

財政危機が慶喜に大政奉還を決断させた

武力倒幕は薩摩藩内から猛反対された

薩摩藩の指示で江戸では犯罪行為が頻発した

第5章 江戸無血開城の真実

資金不足から新政府軍は江戸を攻められなかった

江戸無血開城の功労者は勝海舟だけではなかった

新政府の首都は大坂になるはずだった

第6章 戊辰戦争の真実

鳥羽・伏見の戦いは慶喜の失言が原因だった

鳥羽・伏見の戦いは幕府軍が圧倒的有利だった

上野戦争の敗北が徳川家の命運を決した

東北地方に「東日本政権」が樹立間際だった

会津戦争での「埋葬禁止令」はなかった

榎本武揚の函館政権はアジア初の共和国だった

函館政権の敗北の原因は1隻の船の沈没だった

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