企業経営者の経済談話は主にミクロ視点が中心となる理由と投資家への影響
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
企業経営者が発信する経済談話を見ていると、多くの経営者がメディアで話す場合範囲の小さいミクロ経済学的な視点に基づいていることに気づきます。マクロを語る時何か足りないと思うのは私だけでしょうか?もちろんそうでないケースもありますが。
これは日ごろニュースをよく見ている投資家にとって重要な観点であり、企業の短期的な業績や戦略を理解する上で欠かせない要素です。
今回は、なぜ経営者が多くのメディアではミクロ視点を中心に話すのか、そしてマクロ経済の視点がどのように取り入れられているのかについて整理し、投資家としての視点から考察してみました。
個人的解釈も入っていますので、予めご了承下さいませ。
それではどうぞ!
ミクロ視点が中心になる理由
自社の利益最適化
経営者は自社の利益や業績に直結する要素に注目します。具体的には、原材料の価格、人件費、需要と供給のバランス、為替レートなどが挙げられます。これらの要素はミクロ経済の視点で分析されるため、経営者の談話も自然とミクロ的な内容になります。市場競争の分析
自社が属する業界や競争環境の分析は、日常的な経営判断に直結します。競合他社の動向や市場シェアの変動に対応するための戦略を立てる際には、ミクロ経済の視点が不可欠です。投資家への説明責任
経営者は株主や投資家に対して自社の具体的な業績や見通しを説明する必要があります。投資家は短期的かつ具体的な情報を求めるため、ミクロ経済的な話題が中心となります。経営戦略の実践
資源の配分や具体的な市場・製品への焦点を当てた経営戦略も、ミクロ的な視点が必要です。戦略的な意思決定には、細かな市場分析やコスト管理が求められます。
マクロ視点がどうしても少なくなる理由
マクロの影響は間接的であるため
GDPや失業率、インフレ率といったマクロ経済の指標は、企業に影響を与えるまでに時間がかかることが多いため、日常的な経営判断の優先事項とはなりにくいです。専門家の役割分担
マクロ経済分析は経済学者や政策立案者の専門分野と見なされることが多く、経営者自身が深く掘り下げるケースはあるにせよ少ないです。具体性の欠如
マクロ経済の議論は抽象的になりやすく、具体的な行動指針を得にくいため、表に出てくる経営者の談話ではあまり取り上げられません。
ミクロとマクロのバランス
優れた経営者は、ミクロの視点に加えてマクロ経済の動向も理解し、自社の戦略に統合することが求められます。
例えば、景気循環への適応、金利や為替レートの動向、政策変化への対応など、マクロ的な要素を戦略に反映させることで、長期的な成功を目指すことが可能です。
まとめ:投資家としてどう捉えるかについて
私が見てきた限りでは、多くの企業経営者の経済談話はミクロ経済学的な視点に偏っています。
これは、経営者が日々直面する具体的な課題や投資家が求める具体的な情報に応えるためです。
でも、当然ですが多くの経営者は当然マクロ経済の動向も大枠で把握しており、それを基に戦略を立てていると思います。
もちろん、把握していない人もいると思いますが…
大衆向けのメディアやSNSではミクロ的な話題が多く取り上げられるため、マクロ経済の視点が見えにくい傾向があります。
投資家としては、経営者のミクロ視点の談話を通じて企業の短期的な戦略や業績を理解する一方で、自身ではマクロ経済の動向にも目を向けることが重要です。
何でもそうですが情報収集時はバランスを意識することで、より確率の高いあ投資判断が可能となるのではと考えます。