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卒業生が遊びに来ました。

今日の夕方、今年の春卒業した元3年5組の女の子二人、AとNが来た。サプライズ!

「久しぶりだねー。で、どう、改めて振り返ってみて、高校3年間は」
「やっぱり、3年の受験期が一番印象に残ってますね・・・」と、二人とも口を揃えて言う。

Aは、生徒会に入り、一生懸命活動を続けてきた。うちの学校では、大学受験は実質10月から始まる。条件を満たしていたら、推薦入試も積極的に挑戦させる。

Aは、中学の時からX大学に行きたかった。推薦入試の条件を満たしていたし、受けた。けど、落ちた。そして、1月の共通テストからの一般入試に再挑戦することになった。
共通テストの翌日は、学校で午前中いっぱい、自己採点をして、次の出願校を決める。その出願校の提出用紙が、出てこなかった。放課に職員室に来て、泣き崩れた。「こんな点数じゃ、出願できません・・・」
丸一日、調べまくって他の大学の可能性を探った。けど、やっぱり行きたいのは、X大学。一般入試には、共通テストの結果のみで判定、共通テストと大学の個別入試の両方で判定、大学の個別入試のみで判定、とざっくり3種類ある。まだ、不合格と決まったわけじゃない。が、実際、共通テストの結果からの予想判定は、どれも最悪のEだった。
「でも、可能性がゼロじゃないなら、受けてみれば。やれるだけのことをやってさ」って私は言った。
で、ダメもとで出願した。

何と、受かった。共通テストで、1科目だけ、まあまあ良い科目があった。それが功を奏して、個別入試との合算で合格できた。もちろん、今度は別の意味で泣き崩れた。

Nは、3年間担任だった。不器用で、なかなか成績が伸びなくて・・・推薦入試の基準は、ほんっとうにギリッギリ。憧れのA大学、そしてB大学を推薦入試で挑戦した。・・・どちらも、アウト。原因は、わかっていた。学力不足。1月からの一般入試では、B大学を目指すことに。でも、危ないな・・・ってのはわかっていた。だから、12月末の後期推薦入試で、C大学を受けるように勧めた。その子はちょっと特殊な学部に行きたかったので、どこも枠が少ない。絶対にC大学に受かるように、毎日真っ暗になるまで、面接練習をした。年末に、C大学の合格が決まり、一安心。
そして、B大学への挑戦。共通テスト、一般入試。5日間のうち、4日間受験するというハードスケジュール。何とか、引っかからないか・・・と祈るような気持ちだったのだけど・・・

全部、だめだった。結局、C大学に進学した。

でも、そのNが、今日言ってた。
「受験の時、めちゃめちゃ勉強したのが、よかった。結果、だめだったけど、あの時頑張って、ほんとによかったって思ってる。大学でも、この先も、結局頑張らなきゃいけないから。だから、3年の受験が、一番の思い出だな〜」

本当に嬉しかった。
ついこないだ、元5組のやんちゃ男子たちも来たのだが笑、100000000倍癒された笑(高校時代の悪事を暴露してきた。本当におバカ・・・)

ちなみに。「今1年1組でさ。めっちゃ楽しいねん」って話もいつも卒業生にはするのだが、ある男子に、「そんなアピールされると妬いちゃいますみんな」って言われてしまった。いやいや、比べるもんじゃないから、って言ったけど。

えっ妬くの?あんだけ困らせておいて・・・とは、心の中の声。

今の生徒たちの3年間は、まだ始まったばかり・・・いつか、何年か後に、懐かしく振り返りたいな、と思ったのでした。

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