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【決められないからスペイン巡礼してみた2023】§5 巡礼6日目 これだよ!これ!

§5-1 船

昨日予約した船に乗る。

乗る前に少しだけ話をした人たちと一緒に乗り込む。

「日本人か?」

と聞かれてびっくりする。
見た目で日本人要素あるのかな?

「英語のアクセントが日本人っぽい」

みたいなことを言われた。
あー、なるほど。

カタカナイングリッシュだからか。

確かに、少し前に一緒にいた韓国人も英語話せないって言ってたけど、やっぱり日本のサムライアクセントとは違う感じだった。

話を聞くと、日本人の友達がいるらしい。

20〜30分乗ったら対岸についた。

スペインに帰ってきた。

§5-2 スペイン

一緒にいた人たちと歩く。

スペイン人のおじさん2人と、ロシア生まれでスペインに住んでる女性。

あー、この感じ懐かしいな。
巡礼といえばこれ。

知らない人たちと歩く。
みんな英語ネイティブじゃないから難しいこと言わない。

なんとなく会話できる。

海外旅行の目的はいろいろあると思うけど、やっぱり人間同士のやりとりが1番楽しい。

英語もスペイン語もあまり話せないから、相手にとっては迷惑かもしれないけど。

景色を見ても、「あー、こんな感じか」ぐらいにしか思わないけど、人と話しているとき、一緒にご飯を食べてるとき、お酒を飲んでるときが1番楽しい。

じゃあどこでもいいじゃん。日本にいたってできるじゃん。という話になりそうだけど、そうではないんだと思う。

スペイン巡礼という目的があって歩いている人たち、スペインという国で流れる時間、人柄などがあって、初めて楽しいと思える。

きっとそう。

スペイン語が話せたらもっと楽しいのか?

それは必ずしもそうではないと思う。

話せることで楽しみが増えるかもしれないけど、言語ではないコミュニケーションだからこそ楽しめることもある。

今のところ、よく分からなくてもなんとかなってるし、いい人としか出会ってないからかもしれないけど。

とにかく、僕にとってスペインという国は非常にいいところ。

§5-3 歩きたかった巡礼路

山を見て、海を見て。
一緒に歩く人がいて。

これが求めていた巡礼路。

たくさん話せなくたって、相手の言っていることがよく分からなくたって、自分以外の人たちが知らない言語で会話してたって関係ない。

自然に囲まれて歩く。

久しぶりにスペイン語を習う。

主に名詞。
宿に着いたらメモしておこう。

代わりに日本語を教える。

Nice to meet youとか、How are you
の正しい日本語訳は一体なんなのか?

よろしくお願いします、と言ったら
すごく長い単語、もしくはたくさんの単語を言われている感じらしく、とても覚えられないと。

あんまり英語を知らないから、正しい日本語訳もわからない。

この旅を通して、

Nice to meet youは、よろしく
How are you?は、元気?

と教えることにしている。

元気って聞かれたらなんて返すのか聞かれたこともあったけど、元気!って返すんだよって言ったら笑われた。

何が違うんだ?と。

フランス語のÇa vaと一緒だよって言ったら納得していた。

また、

Yesは、はい
Noは、いいえ

いいえ、というのも難しいらしい。
いえ、と言ってしまうらしい。

いえだと、家になってしまうし。
母音の音の数の認識って日本特有のやつなのだろうか。

「ご飯食べる?」って聞かれたときに
「いえ」って答えたら、あー、家で食べるから行かないんだなって思われて、結局断れるけど。

平仮名、カタカナ、漢字の使い分けを聞かれた。
これは確かに難しい。

「はし」の話をした。

はし、と言っても文脈がないと伝わらない。
平仮名って音しか表してないから。

橋、箸、端。

漢字で書くと意味が伝わるよ。

「の」っていうのは「of」ってことなのは知ってるよ。と言われる。

だいたいそういう時が多いけど、

「my book」は「私の本」って訳すからofって入ってこないし。
文脈、文章次第かな。

果たして、下手くそ英語でどこまで伝わっただろうか。

§5-4 ちょっとだけ海

一緒に歩いていたスペイン人おじさん2人と同じ宿だった。

ホセとアレックス。

「ご飯行くけどいく?」

と聞かれて、Síと返事をしてついていく。

「ちょっとビーチに行って足だけ海に入るけど行く?」

もちろん行く!

またついていく。

途中でアイスを買ってもらった。

波に負けて倒れそうになる
眩しい

30分ぐらい遊んで宿に戻る。

§5-5 夕陽

宿に戻ってしばらく休憩。

洗濯機を使うのもシェア。洗濯機は4€、乾燥機は3€。
ホセがほとんど払ってくれた。

夕方、ビールを飲みながら、近くで買ったパンなどを食べて夜ご飯。

またホセにビールをご馳走になった。

払おうとするんだけど、大きいお札を崩したいとかなんかいろいろな理由で支払いを断られる。
本当にありがとう。

宿の目の前は開けていて、夕陽を見るのにちょうどいい。

永井博のイラストみたいな景色。

ちょっと違うか。

この木の感じがそれっぽさを出してると思うんだけど。
なんかこういうイラストのTシャツあるよね。

西の果てとか、世界の果てまで行ったのに、ここで見る夕陽が1番綺麗に見られた。

明日はそんなに遠くない。

海沿いを寄り道しながら進んでいこう。

洗濯、乾燥が終わったら靴下が片方だけなくなった。

ホセが3回も確認してくれたけどなかった。

あと2日だし、別にいいか。巡礼終わったら靴下捨てるつもりだったし。

明日に向けてゆっくり寝る。

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