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八月六日の朝に

一九四五年八月六日の朝
一瞬にして死んだ二五万人の人すべて
いま在る
あなたの如く、私の如く
やすらかに 美しく 油断していた。

石垣りんの「挨拶 原爆の写真に寄せて」の最後の連です。
中学校の教科書に載っていて、何度も読み返しました。

けさの広島市で行われた、記念式典。
8時15分の鐘に合わせ黙とうを捧げました。

いま、国際情勢は緊迫しています。
残念ながら現在進行形でウクライナにロシアが攻め入っています。
2日前、中国が日本の排他的経済水域内にミサイルを落とすなど、日本の周辺でも不穏な動きが絶えません。
しかし今年、こうした情勢の中で日本の政治家から、核兵器を使えるようにしたらいいのではないか、核共有をできるようにしたらいいのではないかという声が出たことに驚きを隠せませんでした。武力からは武力しか生まれないのです。

核兵器という史上最強の殺戮兵器を抱えた人類は、
暴走の中にあるといって過言ではありません。
核兵器で守れる平和などありません。

我が国は、再び核兵器による悲惨な犠牲を生まないように、
いまこそ本当の意味で努力していかなければなりません。
そのために、日本政府に直ちに核兵器禁止条約にオブザーバーとして参加するよう強く求めます。
次の世代に、核兵器のボタンを渡さないという決断をするべきです。
そして私たちは、世界で唯一の被爆国、その国民としていつ何時も
戦争にも核兵器にも断固反対の行動をしていかなければなりません。

                            2022年8月6日

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