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各投球フェーズでの肩関節・肩甲骨の動き

各投球フェーズで

肩にどのような動きが起こり

どの筋肉が働いているのか、

そして何が出来ないとどんな怪我をするのか、

自分の復習がてらまとめてるので

再確認したい人、知らなかったという人はご覧ください!!


投球フェーズ

今回は、

投球フェーズを

・ワインドアップ

・前期コッキング期

・後期コッキング期

・加速期

・減速期

・フォロースルー

に分けて解説していきます!


では早速!!!


ワインドアップ〜前期コッキング


ここでは、

肩関節の外転が起こり、水平外転が最大となります。

外転時に肩甲上腕関節の求心位が保てないインピンジメントが生じ、

それによって滑液包炎、腱板炎が生じます。


ここで

三角筋、上腕二頭筋短頭、烏口腕筋、上腕三頭筋長頭が過剰に働いてしまうと、

骨頭が上方変位を起こす。

骨頭を下方に変位させるためには、

・棘下筋

・小円筋

・肩甲下筋

の活動が需要!!


中でも肩甲下筋は重要であり、

大胸筋、大円筋、広背筋、上腕二頭筋の過剰収縮を抑えた

状態でのエクササイズが必要になります!


②コッキング後期〜加速期


ここでは、

挙上した上肢が水平内転を伴いながら最大外旋してきます!

肩甲骨は内転、後傾していきます。

ただし、ここが大事なところですが

肩甲骨が過剰に内転、後傾してしまうと

鎖骨が下制、後退してしまい、肋鎖関節の狭小化を招いてしまいます。

それが続くと胸郭出口症候群(TOS)と言われる怪我につながります。


また、ここで水平外転、外旋が相対的に大きくなりすぎると、

後上方のインピンジメントを引き起こし、SLAP損傷腱板関節面断裂

つながります!


更に、小学生の間でここで外旋が強く出てしまうと

上腕骨近位骨端線にストレスがかかり、上腕骨近位骨端線離開という

怪我に繋がってしまいます。


これからを回避するためには、

・肩甲下筋による水平外転の抑制

・胸椎や股関節の動き

が重要になります!

また、これら以外にも

肩甲骨を上方回旋・内転・後傾させた状態での肩甲上腕関節の外旋エクササイズ

三角筋による水平外転を抑えた状態での僧帽筋の活性も重要になります!


③減速期〜フォロースルー


ここでは、

ボールリリースから水平内転を伴い、最大内旋していきます。


肩甲上腕関節の水平内転と内旋が過剰になると、

インピンジメントが生じます!


最大外旋から内旋への運動であるため、

上腕二頭筋長頭の牽引ストレスが加わりやすい時期でもあります!

このストレスが繰り返されてしまうとSLAP損傷につながります!


また、上腕三頭筋長頭・後方関節包の牽引により、

Bennet骨棘の原因にもなります!


肩甲上腕関節の過剰な水平内転と内旋を抑えるために

肩甲骨の外旋と上方回旋が必要になります!


以上、投球での

肩の動きと怪我の可能性について書いてきました!


また復習がてら見てみてください!!


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