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面会交流調停の全体像・流れフロー図

多治見市の弁護士木下貴子(@多治見,多治見ききょう法律事務所)です♪
読んで下さってありがとうございます🥰感謝しています💖

23年前,私が弁護士になった当時,離婚をする際に,離れて住むことになる父親と話す機会も度々あった。
その頃,「子どもと面会したい」と言われることは多くなかった。
そして,私や友人,依頼者の方の周りでも「離婚後は,子どもは一切父親と会っていません」という人が少なくなかった。

「私の姉も離婚しているけれど,子どもは父親と会っていない,でも,何の問題もない,だから,会わせる必要がない,ですよね?」
そういわれることも,何度かあった。

23年経った今,このような話をされることが全くないわけではない。
けれど,振り返ってみるとかなり減っている・・

現在の裁判所・国の面会交流に関する考え・指針は,原則として,面会交流をさせた方が子どもの安心感・自信につながり,子どもが生きていく上での大きな力になると捉えている。
これを明記したパンフレットも作成・配布されている。

離れて住む父親とも子が面会すること,面会交流が大事という国としての「考え方」,裁判所の「考え方」は浸透してきた・・・

しかし,

「面会交流が大切なものと考えられていることは分かった。
けれど,別居後は色々な変化もあるから,そっとして置いて欲しい,今面会をすることで,子供に動揺を与えたくない」
「離婚して生活が落ち着いたら,子どもと面会することも考えられるから。なぜ,待ってくれないのだろう」

そう,子連れで別居した母親からは今でも言われることが多い。

どうしたら,子どもにとって,最も望ましい形で面会交流が実現できるのか・・?
そもそも,子どもの安心できる生活を考えたら今は面会交流を控えるべきなのか・・?

こんなに会いたいのに,ただ待っているしかないのか・・?

父親だから,いつでも会っていいだろう,なぜ,同じ親なのに自分だけが会えないんだ!
相手は自分の親(子どもから見ると母方祖父母)にも,無制限に会わせているのに,なぜ,自分の両親に子どもを会わせることも出来ないんだ。
不公平だ。

離れて住む父親からはよく言われる言葉。
確かに,その気持ちは分かる・・

けれど,無断で直接会いに行ったり,激しい言葉で責めたててしまうことで,子どもと一緒に住む母親,子ども自身,母親と一緒に住んでいる母親の親族などが恐怖や不安を感じ,その後の面会交流が円滑にできなくなってしまうケースも多い。

子どもと一緒に住む親(同居親,多くは母親)と離れて住む親(別居親,多くは父親)が感じている世界,見ている世界,不安,不公平感は全く違う。
そのために対立して,調整できないことは少なくない。

・・けれど,それで,本当に一番苦しい思い,不安を感じるのは子ども。

そういうとき,「子ども」が安心して面会交流した方がいいのか,するとしたら,どんな方法がいいのか,一緒に考える場所となるのが,裁判所の面会交流調停の場所。
現在の制度において,話合いによる合意が出来なくて,子どもに会えないというときには,この調停を利用することが最適だと思っていますので,是非利用して欲しい,と私は,思っています。

そういう思いで,最近は,離れて住む父親向けに面会交流調停徹底解説として,面会交流調停の進め方,準備の仕方,話し方などについてYouTubeでお伝えしています。

今回ご紹介するのは,「面会交流調停の全体像・流れ」の他「面会交流でやめて欲しい事がある場合の対処法」に関するテーマ。

面会交流を実施することが出来るようになってからも,「子の利益」「子の安心感」「子の健全な成長」のために,調整が必要な場面は続いていきますので,その観点から,面会交流でやめて欲しいと感じることがあった場合には,どのように調整したらいいのか,についても,Q&A方式でご質問にお答えしてお話しました。

子どもに会いたいけれど会えない場合,面会交流調停はどのように進めたらいいのか?
面会交流を子どもにとって本当に良いものとするために,どのように調整したらいいのか?
離婚調停で望む結果を得るために,伝わる話し方をする際の大事なポイントは?

当時,私が力を入れている,離婚調停での話し方についての解説も,人気でしたので,トップ3も併せてご紹介します♪

本日は,クリスマスイブ。まもなく年末ですね。
穏やかで,温かな気持ちになれる瞬間が,少しでも多くありますように。

本年も,私のブログを読んで下さり,ありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいませ。

https://tajimikikyo.com/?p=4500

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