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《週刊セットプレー 2023》vol.17

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◆ニアに生まれるわずかなスペースを狙う

ヴァンラーレ八戸vs福島ユナイテッドFCの試合について取り上げます。
福島ユナイテッドFCの先制点はCKから生まれました。

八戸は11人全員が戻っての守備をしています。
完全にゾーンでの守備をしているように見えます。(唯一➑だけは、⑩・⑪の動きを封じようとゾーンではなく、選手に対しての守備を行っているようにも見えます。)

白=福島,黒=八戸
※番号は背番号ではありません

ゴールエリア内でかなりの密集が生まれています。

ボールが蹴られるタイミングで⑦はニア方向に動き出します。
それに釣られ、ゾーンを守る➌・➍もわずかにニア方向に移動をします。

これらの動きで、ニアサイドゴールポスト付近にわずかなスペースが生まれます。

そのスペースにフリーだった⑥が走り込み、ヘディングシュートでゴールが決まりました。

また、中央の⑧も優位な状態で競りに行けているため、ゴールに繋がる可能性は非常に高かったように思えます。

◆1対1の勝負を制する

ルヴァンカップ グループステージ6節の京都サンガFCvsFC東京でのゴールを取り上げます。
FC東京の先制点はコーナーキックから生まれました。

京都は11人全員が戻っての守備をしています。
マンマークを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
ゴールエリア内のニアのゾーンを守るストーンを置いた比較的よく見る守備陣形を取っています。

FC東京は7人がPA付近まで上がり、対峙するDFとの勝負に重点を置いた攻撃をしています。

白=FC東京,黒=京都

⑦‐➒、⑥‐➓のところでは、ゴールまで長い距離を走ることでマークを外すことに試みて、2人とも良い状態で中に走りこめています。

⑧‐➐では、⑧は大きく動いてマークを外そうと試みています。

⑨‐➑では、マークにつかれたままボールの軌道に合わせての動きをしています。

インスイングで上げられたボールは、⑨が落下点に合わせてバックステップをしてDFに競り勝つことでヘディングシュートができており、ゴールに繋がりました。

さらに、後方から走りこんだ⑥も自身のマークよりも優位な状態を作れていて、そちらでも決められた可能性が高いと感じました。

◆過去記事

◆取り上げた試合のハイライト映像

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