2022/11/20 MINATOシティハーフマラソン@港区
そもそもは、この大会に当選したところから始まりました。
「まさか当選するとは!」
当選通知が来たのはまだまだ暑かった8月上旬。
その日は長浦駅までの25kmトレーニングの日で、やや熱中症になり気味で、帰りの内房線に乗っていた時でした。
アクアラインマラソンの抽選に外れ、傷心していた自分にとっては「まじか!」の一言。参加費は10000円と高価ではありましたが、来たる日を待ち望んでおりました。
それまでいろんな大会に出ました(これは過去の記事でも書いている通り)。
特に10月の相模原米軍基地マラソンでの反省があったので、この大会では体調も意識しつつ、「楽しく、最後まで同じペースで」ということを心に留めていました。
当日は雨予定。
本当はプーマのファストアールや、アシックスのメタスピードなど、試したいシューズはたくさんあったのですが、雨ということで、いつもの「ナイキ フライ3」で挑むことにしました。
そして、当日。幸いにも雨は降っていませんでした。
予想以上の盛り上がりにややビビりました。
コロナで中止された年もあり、この大会自体が久々だったようです。
当日のウォッチは、suunto5。久々の登場です。
ここ最近はG-SHOCKやsuunto7ばかりを使っていたので、ここで大仕事を頼もうじゃないか。
ブロックごとに移動開始。
やはりこの季節なので肌寒い。肌寒いからトイレが近い。
何回かトイレに行っていたら、B1ブロックに置いていかれました(追いつくのが大変だった)。
増上寺を右手に見て並び、開会式。
でも、ほぼ見えず、聞こえず。なにやら偉い人が喋っていたのだろうけど、なにを言っていたのかはわからず。
でも、「いよいよスタートだ!」ということで、高揚する雰囲気に染まって盛り上がっていたことは確かです。
そして、8:33。B1ブロックがスタートしました!
走りやすい。とても走りやすい。
今まで日々走っていたルートを、こんな大きな大会で走れる感動!
緊張よりも、嬉しさが勝りました。
普段は一人で走ることが主。
別に、一緒に走る友達が欲しいわけではないけれど、こんなに多くの人と同じゴールを目指して走れるということに感極まるレベルです。ホントに。
その喜びを噛み締めつつ、1kmを4:40ペースで進みました。
抜きつ抜かれつ、これもまた楽しい。集団から抜け出て一人で走ることも、集団にくっついて体力を回復させることも、思い切ってペースを上げてみることも何もかも。
全てが楽しいものでした。
10kmを過ぎてもペースは落ちず。基本は4:40/km。
15km地点でも同じ。
これなら…
これならPBを更新できるかもしれないぞ。
そんなことがよぎり始めていました。
私のハーフPBは105分(1時間45分)。
ネットタイムでは切る時もありましたが、グロスタイムで105分を切ったのは過去1回のみ。それも1時間44分12秒というタイムなので、なんとか上回ったレベル。これを上回れるかもしれないという期待が出てきたのです。
10月よりも気温が低いのも自分好み。曇天だったので、太陽光が強く当たるということもなかったので、条件はバッチリでした。
残り1km。「もしかしたらサブ100分いけるかな」と思っていたころ、最後の最後に坂(しかも複数)。
こりゃダメかもしれない。
ふくらはぎの筋肉が痙攣?することもあり、スローペースで行くかと思った時にそれはありました。
多くの人の声援でした。
「あ、ツール・ド・フランスの選手たちもこんな感じなのかな」と思うくらいの凄さでした。
声援に後押しされ、最後のカーブを曲がって、いよいよ最後の激坂を登ります。
「ヒェェ」心の中はそんな状態でした。
そうしたら、後方から
「いける、いける! あとちょっとだよ!」
なんとまぁ元気だこと。すごいランナーもいるもんだ。
と思っていました。その声はどんどん自分に近づいてきて、
「あきらめない! 頑張れ!」と肩を叩かれたのです。
振り返ったら、なんと驚き。
エリック・ワイナイナさんだったのです。
今回のゲストランナーだったことは知っていましたが、まさか大会中にこんな形で接点を持てるとは!
これが最後のエネルギーとなって、無事フィニッシュすることができたのです。
そして、記録はというと、
PBを更新することができました!
大会を終えて、なお一層「マラソンは一人でやっているようで、実は支えられている」という思いがさらに強くなりました。
そもそも、この記録を出せたのも、周りが引っ張ってくれたから。
レース中は当然、言葉を交わすことはないですが、「最後まで走り抜こう」というメッセージが届いてくる感覚があります。少なくとも、私はそう感じました。老若男女いろんな方が参加していましたが、それぞれが真剣に、それでいて大会を楽しむという姿が素晴らしくて、感化されていました。
選手たちだけではありません。
今回のスタッフの皆さんもたくさんの声援をくれました。ゴール前だけではありませんでした。
給水所でも、規制している横断歩道でも、なにもない所でもたくさんの声援をくれました。あれがどれだけの力になったことか。
歌や太鼓で盛り上げてくれる方もいました。近くを通りかかったから、という理由で応援してくれた一般の方もいらっしゃいました。
レースは走る人だけでできているわけではないと思いました。みんながいるから「大会」があって「レース」になりうると思いました。
今回は特に「港区が総出で!」という気合いも、「思い出に残る大会にしてもらおう」という真心も感じました。
もう、何もかもが最高だったのです。
ゴール地点ではフィニッシャーのタオルをゲット。
本当にいい大会でした。当選して本当によかった。
来年も開催するなら、なんとしても当選したいですね。
ありがとう、港区。
さ、次回は湘南国際マラソンだ! 10kmだけどね(笑)
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