見出し画像

【初焙煎】コーヒー好きがThe Roast Expertで生豆1kg焙煎した全貌

コーヒー好きなら誰しもが一度は考えたことがある、「焙煎してみたい」という気持ち。その気持ちがマックスに到達した5月末に、ついに焙煎に挑戦することを決めました。

結論から言うと、本記事では、Panasonicが出しているThe Roast Expertを2週間レンタルし、GREEN COFFEE STOREより仕入れた ケニア産生豆1kgを(自分なりの)最適なプロファイルを導き出すまでの全工程を紹介します。

なお、焙煎とは何かや、焙煎内で生じる科学的反応の議論についてはここでは触れませんので、ご承知おき下さい。

1.はじめに:本記事を書こうと思った理由

本論に入る前に、本記事を書こうと思った動機を簡単に紹介させてください。それは、

初心者がThe Roast Expertで焙煎してみよう!と思ったときに参考になる「生の情報」がない!!

という自分自身の困った経験です。

私は、焙煎に関してはなんの知識もない「超ド素人」です。そんな超ド素人が試行錯誤しながら作りたい味に向けて悪戦苦闘した全貌を紹介することで、これから(The Roast Expertを使って)焙煎に挑戦したい!と思うコーヒーラバーのサポートができるのではないか、と考えました。

2.焙煎機の選定:The Roast Expertを選んだ理由

まずは焙煎機の選定です。ざっと調べただけでも膨大な量の焙煎機が出てきます。なんとフライパンで焙煎することもできるのだとか…

今回私が重視したのは、自分のこれだ!と思う味に向かって論理的にアプローチできることでした。なので大切だったのは焙煎が「数値化」されることでした。加えて、自分が本当に焙煎にハマるかわからないこともあり、できれば「購入」ではなく「レンタル」をしたいなと考えていました。

選定で重視したこと:焙煎が数値化される×レンタルして使用できる

そこで最適だったのがThe Roast Expertでした。

The Roast Expertは自分で焙煎のパターンを決めることができ、焙煎中に起こるハゼを記録することもできます。加えて「DMMいろいろレンタル」で2週間~3カ月の期間でレンタルすることができます。

そこで自分の軸にぴったりなThe Roast Expertを2週間 ¥5,000でレンタルすることを決めました。

3.生豆の仕入れ:DCS社

次に生豆の選定です。今回はGREEN COFFEE STOREからKaratina AAというケニアの豆を1kg ¥3,360(送料込み)で購入しました。余談ですが、コーヒー好きになったきっかけはケニアの水出しコーヒーでした。懐かしい。忘れられない味です。

GREEN COFFEE STOREは、アメリカの生豆輸入会社 CAFE IMPORTSの日本代理店でDCSという会社が運営しています。

豆のプロファイルはこんな感じ。浅煎りにしたら最高そう。

生産処理:ウォッシュド
地域:Nyeri
品種:SL-28,SL-34,Ruiru11,batian,K7
カッピング:ラズベリー、グリーンアップル、マンゴー、キャラメル

4.実践した9つのプロファイルと結論

さてここからは、実際にどのように味を作っていったかについてお話します。結論を言うと、今回たどり着いた焙煎プロファイルはこちらです。

(四角形で囲んだ数字は自分で入力しました。実際のアプリ画面では、◎をタップすると数字が見えるようになっています)

画像1

もちろん完璧なプロファイルではありませんが、酸と甘さのボリュームがちょうどよく、飲み疲れしない味になったかなと思います。

まず初めに、デフォルトで搭載されている浅煎りのプロファイルで焼きました。

画像3

カッピングの結果は、「水っぽく、味が抜けぼやけてしまっている」。喉を通った後にすぐに味が消えてしまいました。調べてみると、焼きすぎると味が抜けてしまうようです。そこで煎り止め温度を下げました。また好きなコーヒー屋 ONIBUS COFFEEさんが投入温度を190°~200°で設定しているとのことだったので、投入温度を190°まであげました。

画像4

すると、思惑通り、ボディ感が出て厚みを感じる味わいになりました。しかし、飲み疲れは感じないものの、少し酸のボリュームが大きいのが気になりました。

それからは、中点を下げたり、時間を延ばしたり、風量を落としたりしましたが、沼にはまってしまいましたので割愛します(笑)なお、時間を延ばしたプロファイルのいずれも水っぽさが増しました。そこで、比較的おいしくできた2回目のプロファイルをもとに投入温度のみを180°/190°/200°と変えて焼き、カッピングを行いました。

画像2

ここで困ったことが起きました。180°では甘さを感じ、200°では明るい酸を感じたのです。つまりどちらも捨てがたいという状況が起こりました。このカッピングが終わった時点で計9回(=50g*9=450g)の焙煎を行いました。初めから半分を焙煎し、最もおいしかったプロファイルですべてを焼き切るという計画だったので、この時点で決着をつけなければいけません(2週間という短い期間なので…)

その結果、投入温度180°のプロファイルと200°のプロファイルを半分ずつ焼き、日々飲む中でどちらが好きか決めようと考えました。

。。。結果をためる意味がありませんね(笑)

冒頭の通り、その後1週間にわたりドリップした結果、投入温度180°のプロファイルがベストでした。200°のプロファイルもおいしかったのですが、どうしても酸が強くなり、飲み疲れしてしまいました。

5.焙煎のその先

以上が、本記事で残したかったことになります。ここからは余談です。。。

焙煎しきって気付いたのが、圧倒的に豆の量が多すぎるということでした。どうしようか考えた結果、シェアをすることにしました。方法としては2つ。豆を郵送して届けることと、水出しコーヒーにして周囲の人に届けること、です。IGとLINEで告知をした結果、計15人が豆を欲しい!と声をかけてくれ、4人が水出しコーヒーをもらってくれました。一連のコーヒー屋さんの営みを体感し、いつかコーヒー屋さんを開くという夢に片足つかることができ充実感の半面、コーヒー屋さんの偉大さ、専門性を改めて実感することもできました。

自分の好きなものを通して喜んでもらえるのはすごく幸せな体験でした。またいつかやりたいと思います。

最後まで見て下さりありがとうございます。

ぜひ初めての焙煎は、The Roast Expertで!!


おすすめのコーヒー屋さん



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?