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ぼっち人事のやりがいとしんどさ

こんにちは、たか@ぼっち人事です。
名前の通り、ひとりで専任人事をしています。

中小企業なら人事に限らずお一人様部署はざらにあるかと思いますが、
今回は、ひとり人事ならではの楽しさや悩みというのを、
ぶっちゃけてみようと思います。

● ひとり人事のお仕事

人事の仕事領域を大まかに分けると下のようになります。

1.採用   :新卒中途の人材採用
2.人事考課 :査定評価、昇給賞与、配置転換 など
3.労務管理 :社員管理(勤怠、給与)、入退社・休職者対応 など
4.能力開発 :研修制度、スキル管理 など

大企業なら、領域単位で部署が分かれると思いますが、
ひとり人事の場合、これらを一手に引き受けます。
とはいえ、すべてを単独でこなせる仕事量ではないので、
社内に兼任者がいたり、外部委託している業務があると思います。

私の場合、
給与管理や入退社手続きといった労務の一部は触れていなかったり、
昇降格や人事異動の決定権はなかったりと、守備範囲外はいろいろあります
とはいえ、各領域網羅的に関わっているため、閑散期はありません。
(細かい仕事内容はまた別記事で書きたいと思います)

● ひとり人事のおもしろさ

1.経験値が溜まる
 シンプルですが、一番大きなやりがいだと思います。
 様々な領域に関わるため経験や学びが非常に多く、
 特定領域に限った仕事と比べて、格段に成長を実感できます。

2.視野が広がり度量が大きくなる
 新人から代表まで、いろんな人から意見を聞く為、
 立場や背景により異なる受取り方や考えを知ることが出来、
 物事を社員目線と会社目線で考えられるようになったと感じます。

 また、時に厳しく辛辣な意見も言われますが、
 「言われるうちが華」と思うことで、度量が大きくなり、
 人の意見を受け入れやすくなったと感じます。
 (「みんなちがって、みんないい」の精神。限度はあるけども)

 立場や背景によってどう受取り方が変わるのか考えし、
 良い折衷案に出来ないか企画している時が面白く感じます。 

3.組織全体に関わる大きな仕事ができる
 採用や評価、育成など、
 会社の成長に関わる影響力のある仕事が多くできる魅力があります。
 考えた施策が、採用数/社員数として成果に結びついたり、
 間接的ですが、業績に影響を与えられる可能性もあります。

 とはいえ、施策内容によっては、
 定着率悪化や、モチベーションに悪影響を与える可能性もあるため、
 それらの重責に悩まされることもあります。

● ひとり人事の大変さ

1.対人ストレスが溜まりやすい。相談相手が限られる
 立場上、社員からの不満や訴えを聞き、策を講じることが多いです。
 時には、我がままや屁理屈のようなものもあります。
 しかし、それらを受け止め、改善もしくは説得する必要があるため、
 特に気を張りながら立ち回りや対話を行う大変さが付きまといます。

 また、そういった話を他人に相談しにくい点も拍車をかけます。
 担当者が複数いれば相談しながら対策を講じられるかもしれませんが、
 一人で抱え込まなければならない事案も出てくるので、
 メンタル強度を問われるポジションだと思います。

2.待遇/体制改善の優先度は低く見られる
 組織全体に関わる大きな仕事もできますが、結局はバックオフィスです。
 売上や事業拡大を最優先する会社であれば、
 人事に割くリソースは後回しにされ、
 タスクが増えても人手は増えない自転車操業が待っています。
 多くの制度の企画管理が杜撰になり形骸化していくため、
 この辺りを上手く回せないと、徒労に終わるやるせなさはあります。

● どんな人におすすめか

最後に、ひとり人事に向いてる、というか長続きしそうな人を
あげてみたいと思います

 ・ 独走力のある人
   基本的に一人で物事を進めるので、
   自分で考えて決められるのは大前提です

 ・ 任せ上手な人
   一人で進めると言いつつも、やはり限度はあります。
   頑張らなきゃとあれもこれもと抱え込んではいけません。
   特に制度運用は、思いのほかリソースが割かれます。
   どこまで責任をもってやるか線引きをして、
   任すべきことは早々にぶん投げることも必要です。

 ・ メンタルのセルフコントロールが出来る人
   上で挙げた通り、社員からの声は想像以上にメンタルにくる上に、
   気軽に相談できる相手もいないので、
   キチンとセルフコントロールが出来ないと直ぐ詰みます。

 ・変化に寛容な人
   会社によりけりだと思いますが、
   退職や休職者対応など、緊急度の高い仕事が突発的に湧いたり、
   鶴の一声で人事制度や採用方針が大幅に変更されるなど、
   スケジュールが大きく乱れることがそこそこあると思います。
   基本予定通り進まない前提の空気感を出しておいたほうが良いです。


自分がこれらすべてに当てはまるかというとそうでもないので、
あくまで自身の経験からの考えです。
加えて、業態や経営方針などにより必要な素養は変わると思いますが、
参考の1つになればと思います。

では、また次の記事で。

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