なぜ、私が一番好きな曲が私立恵比寿中学の「なないろ」なのか?

 2021年7月16日、人気の動画THE FIRST TAKEにて、私立恵比寿中学の2021年5月加入の新メンバーを除く6人で「なないろ」を披露しました。悪性リンパ腫が寛解した安本彩花の復帰作でもありました。

 私が、一番好きな曲と言われたら、間違いなくエビ中の「なないろ」と言います。

 自分は、音楽を聴くときは基本的にサウンド面で好みが決まりがちだし、ベスト3の3位2位は以下の順位になるし。

第3位 King Gnu「The hole」

第2位椎名林檎「茎」

(King Gnu「The hole」もヌーにしてはサウンドよりは、歌詞の比重が高いからまぁ、言うてもここまで上位だと歌詞も意識しがちではあるのだけど…)

 「なないろ」以外の好きなエビ中曲は「トレンディガール」(川谷絵音提供)とか、「I’ll be here」(iri提供)とかもっとサウンド面での好みで好きな曲が決まりがち。(レキシは好きだし、バンドメンバーも実力者ぞろいですが…)

 「なないろ」って、自分がサウンド面では好きな曲に選ばない傾向にある楽曲だと思います。それでも、自分がこの曲をなぜ1位に選ぶ楽曲なのか考えてみました。


1.松野莉奈への想いがこもった楽曲

  2017年2月8日、エビ中のメンバーとして活動していた松野莉奈が急逝しました。そのことを受けて、楽曲をオーダーしなおしたりしつつ完成させたアルバムが『エビクラシー』です。

 ちょうどエビ中の楽曲に興味を持ち、メンバーの名前も覚えようとしていた矢先、思わぬ形でメンバーの名前を覚えることになってしまいました。

 どう受け止めればいいか迷いつつも、楽曲提供者が魅力的なこのアルバムからエビ中へハマっていきました。その代表的な楽曲の「なないろ」が好きになっていきました。

 とはいえ、『エビクラシー』の他の楽曲も魅力的で、必ずしも「なないろ」がずば抜けているわけではないのです。


2.レキシ・池田貴史の楽曲提供

 この曲を楽曲提供したのは、レキシの池田貴史です。彼は、SUPER BUTTER DOGや、中村一義らと結成した100sでの活動を経て、日本の歴史をテーマに歌うソロプロジェクト・レキシで活動しています。

 どちらかというと自分が前に出るタイプじゃない立ち位置でバンド活動やサポートとしての活動を経て、現在前に出る活動をしている点。

 椎名林檎はじめ、様々なミュージシャンとのコラボ、ファンクだけではなくポップ・ロック・ラップ等も入り込んでくるサウンドも良くて彼の音楽が好きです。なので、その彼による提供曲であることも魅力ではあります。

でも、「なないろ」がここまで好きなのは、それだけでもないのです。


3.池田貴史とエビ中との関連性

 レキシの池ちゃんとエビ中は、2012年~2014年に3番組で共演し、楽曲提供も2曲していました。

  「エビ中の永遠に中学生(仮)」「エビ中の永遠に中学生(仮)2」では、番組内で以下の楽曲を制作しました。

 2曲のMVで、池ちゃんも一緒に楽しそうに歌っている関係性。


 特に、柏木ひなた、松野莉奈の2人と池ちゃんは、以下の番組「エビ中の天才盆栽中学生(仮)」でも共演していました。


 その関係性ゆえ、池ちゃんの出演したラジオ番組「音楽ガハハ」で、「なないろ」の制作の際、書けなくなるくらいに悩みつつも、自分でよくできたと思える歌詞に仕上げましたとの趣旨の発言をしていました。

 そうしてできた楽曲は、メンバーや関係者、エビ中のファンからも愛される楽曲になりました。

 以上にあげた理由が重なって、ここまで好きな楽曲になったのか…と言えば、まだ足りないような気がします。


4.池ちゃんの得意な言葉遊びが歌詞に反映されていること

 池ちゃんの歌詞と言えば、レキシに絡めたユニークな歌詞のダジャレやダブルミーニングが魅力です。自分にとって、歌詞というものの比重が下がっていた時期があって、その歌詞に再び注目するようになったきっかけはレキシだった気がします。

 「KATOKU」の"世襲制"と"What do your say?"とか。

 「旧石器ベイべ feat.足軽先生」の”旧石器”と”急接近”とか、とてもユニークです。

 そんな面白い楽曲が多い池ちゃんも、歴史にまつわる言葉を歌詞にしつつも、時に様々な想いを反映させてダブルミーニングになっていたり、感動する楽曲もあったりして、彼の愛を感じる曲もあります。

 エビ中の「なないろ」も、タイトルが松野莉奈の誕生日を意味する7月16日になっていたり、それは当時のメンバー数(7人)を示していたり、歌詞にも恋の始まりを歌ったアイドルらしい歌詞のようでいて、彼女との思い出を大切にしつつも前に進む歌詞であったりします。

 それは、ダジャレ、ダブルミーニングといういつもの書き方だと思います。

 

 いつもふざけているように見える人が、そのふざけている時と同じ手法で、池ちゃんにとって深い関係性のエビ中の2017年の状況に向けて、本人が納得できる愛のこもった作品を作り上げたこと。それが、自分が「なないろ」が好きな理由かもしれません。


 最後に、原曲MVも観てみて



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