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時間が経つと見えてくるもの

先日、久しぶりにサークルの飲み会に顔を出してきた。新しい幹部の就任を祝って歴代の幹部が集まる飲み会で、久しぶりに会う人も多かった。

後輩の新幹部に何かメッセージを伝えるということで、改めて自分が幹部として活動してきた2,3年前を振り返ってみると、組織を運営する上で必要なことが出来ていなかったと気づいた。

特に大きな失敗点だったと思う2つを、自省を込めてここに残しておく。

ちなみに私が属していたサークルは、100人以上の人が属しており、朝は6時20分から練習があるなど部活並に厳しいルールもあった。夏の大会の優勝を目標に向けてメンバーの足並みを揃えるために幹部として取り組んでいた。

自分を捨てきれていなかった

組織の上に立つ人間がやらなければいけないことは、その組織に属しているメンバーが最高のパフォーマンスを出せる環境作りをすることだと思う。

もちろん当時もみんなが活動しやすいような環境を作れるように頑張っていたが、今思い返すと自分を捨ててまでそこに本気になれていなかった。

例えばメンバーとぶつかるとき、自分のプライドを捨てられていたか。答えはNoだ。時に一歩引いてでも組織がいい方向に向かうように、メンバーが最大パフォーマンスを発揮できるように、動くべきだったと感じている。

組織のトップに立つならば、全てを賭けて、自分を捨ててでも、属している人達に最高の環境を提供できるように動くべきだろう。

当時の自分にはそこまでは出来ていなかった。

相手視点が欠けていた

相手の視点に立って考えようとは、よく言われることである。
だが、当時の自分はどこか自分の意見の押し付けになっていたかもしれない。

「自分たちはこんなに考えているのにどうして分かってくれないんだろう」
「どうしてもっと主体的に、協力的に行動してくれないんだろう」
「なんでこんな当たり前のこともできないんだろう」

組織の上に立つ人が、その組織について誰よりも考えるのは当たり前だ。だが考え続ける反面、考えてくれない人、行動してくれない人に対して否定的な気持ちを少なからず持っていた。

今考えると、否定的な気持ちを持った状態でコミュニケーションをとっても、良いコミュニケーションが取れるはずがない。
気づいた時には、幹部とメンバーで大きな壁ができたこともあった。

きっとどこか、自分たちの意見の押し付けになっていたのだろう。
もっと相手の視点に立って、相手が考えていることを分かろうとしたら、もっと違うコミュニケーションが取れていたはずだ。


***

数年経った今だからこそ、このように思えるが当時の自分は必死で気づくことができなかった。

きっと数年後今のことを振り返ると、同じようにたくさん反省点が出てくるのかもしれない。でもきっとそれが成長した証なんだろう。

失敗しないで、経験しないで、進んではいけない。
その瞬間瞬間で、自分が出せる全力を出し続けて、後から振り返ったときに、「ああ、あのときはバカだったなあ」って笑って振り返って前に進んでいければいいんじゃないか。

きっとその積み重ねなんだろう。



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