色メガネを掛けて見ている世界

ヒトは、生まれた瞬間何も知らないし、何も身に付けていない。

ところが、成長していく過程で、あなたはいつの間にかあるメガネを掛けている。

それは普通のメガネではなく、色メガネ。掛けると、世界をあなた独自の色に染める効果がある。

つまり、色メガネ=バイアス。世の中誰しもこれを持っている。


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色メガネの話をするにあたって、YouTubeを例に挙げる。

YouTuberの作る動画に対しても掛けてるメガネによって捉え方が全く異なる。

若者世代:YouTuberの動画がおもしろい。
おじさん世代:何がおもしろいのかわからない。

もちろん今は高年齢層もYouTubeを楽しむ人が増えてきているが、それでもまだまだそこの感じ方には大きな差がある。

育ってきた環境、時代背景、生きている時間も、全てが違う。なので、当然だが異なるメガネを掛けている。

若者メガネとおじさんメガネ、どちらを通して見るかによって同じYouTubeのコンテンツの見え方が全く異なるのだ。


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あくまで一例であるが、同じ日本人でも年齢が異なれば違うメガネをかけている。
国や宗教、家庭環境などその人を取り巻く環境が違えば、全く違うメガネをかけることになるのは想像できるだろう。

あるAという事実があったとして、それをそれぞれのメガネを通して見ると、B、C、あるいはZとしてその人に映し出される。みんなが同じものを見ているようで、違うように見えているのだ。

自分自身と全く同じ環境で生きてきた人など誰一人としていない。なので、人それぞれ独自のメガネ(バイアス)を掛けて世の中を見ている。

その事実を認識するだけでも、少し他の人に対しての感じ方が変わるのではないだろうか。

あなたが思う普通は、友達にとっては普通ではないかもしれない。
日本人が思う常識は、他の国の人からしたら非常識かもしれない。


また、自分がかけているメガネを外して世の中を見てみようとすることも大事だ。

完全に自分のバイアスをなくして世の中を見るなんてことは不可能だが、主観ではなく客観的に。いわゆるメタ視点。
メガネを外して見ようとすれば、また世界の見え方が変わるだろう。



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