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ボルビック枯渇問題から、枯れない知識の仕入れ方を考えてみた

少し前だが、ボルビック枯渇というショッキングなニュースを目にした。

天然資源をもとにしているので、いつかは…という気持ちはあっただろうが、いざ来るとなんともやるせない気持ちになってしまう。

ところで、私のnoteの毎週金曜日の更新も、毎週木曜日辺りに枯渇しかけている。
昨日は、間違えて夜寝てしまったので、朝必死こいで、それこそ乾いた雑巾をさらに絞る気持ちで書いている次第である。

その一方で、不思議なことに、世の中にはとてつもなく膨大な知識量を持ち、日々世にリリースしている人が少なからずいるのも事実である。

今回は、ボルビック枯渇問題から、枯渇しない知識の仕入れ方について考えてみたいと思う。

■なぜ西野亮廣の知識は枯渇しないのか

オンラインサロンで毎日3000字もの記事を投稿し続けているという西野亮廣さん。その知識はどうして枯渇しないのかが気になってきてしまう。

この点、その答えというより、ヒントみたいな記載を見つけた。

"毎朝、配信することが決まっているので、明日の配信ネタを探しながら、街を歩いています。
何が言いたいかというと、「毎日勉強することよりも、毎日発信することを決めちゃった方が良くね?」です。
逆に言うと、発信することが決まっていないのに勉強するなんて勉強効率が悪い。悪すぎます。"

 これは、半ば強制的にアウトプットする場を設けて、それに必要なインプットを繰り返していくという発想で、考え方としてはトヨタのジャスト・イン・タイムに近いような印象を受ける。

このやり方の最大のメリットは、インプットに対する真剣味が格段に上がることにあると思う。
口を開けた雛鳥の如く、顧客が届くべき商品を毎日待ちわびている。親鳥には、仕入れた知識を在庫にしておく程、納期までのリードタイムは残されていない。

とはいえ、このアウトプットに対する異常なインプット量である。精神論だけではない"何か"がインプットを支えているはずである。

■どこから水を引いて、貯め、どこに流すか

先程の記事の別の箇所を引用する。

"話は少し飛びますが、オンラインサロンで毎朝記事を投稿していると、よく、「よく毎日、これだけの記事を書けますね…」と言われるのですが、これも梶原君のエピソードと同じで、僕がたくさんの情報を持っているわけではなくて、毎朝(有料の)記事を投稿することが決まっているから、何をしていても常に「明日のオンラインサロンのネタ」のことが頭の片隅にあって、吸収率が上がっているんですね。"

個人的には、この「吸収率」というキーワードが一つポイントになる気がしている。

この知識の"吸収"という考え方については、知識のインプットとアウトプットに関連して、以前こんな記事を書いたことがある。

ここでは、インプットとアウトプットを両面で捉えること、そしてその間にある"消化・吸収"という概念を意識することの方がより重要なのではないかという内容の記事であった。

その中の結論の一つとして、消化・吸収しやすいような知識の咀嚼を挙げたが、西野さんの場合、周辺の人間関係が一つポイントになるように思える。

まず、インプット側(=知識の仕入先)で考えると、堀江さんや蜷川さん等、彼ら彼女ら自身が、多くの支流が日々注ぎ込まれている一つの太い主流である。

川で喩えたので続けると、その人達と日々接して、意見交換をするだけで、簡単に相当量の水を引いてこれるわけである。しかも答えを主流が持ち合わせていなくとも、紹介という形でその多くの支流から独自に水を引くこともできる

そしてそれを連日の飲み会というフランクな場で咀嚼し合うわけである。この構図は、世の経営者でも同じことが言えるように思う。

これは日々のインプットにおいてかなり大きい要因だと思う。

ボルビックと違うのは、一つの水源に依存していないこと、そして水源という固定された場ではなく現在進行系で流れている川を仕入先として選んでいること、この2点にあるの思う。これが枯渇しない最大の理由だ。

とはいえ、そのような膨大な量のインプットは、ほとんどの場合そのままアウトプットされるわけではなく、"その人の中に一度落とし込まれて、その人の口から語られる"ことに意味がある。

それを自分の顧客に合う形にろ過し、適切な分量をまた自身の支流に流せるだけのダムの存在もまた重要なのだと思う。

最近流行りのオンラインサロンは、直接顔を見て顧客とコミュニケーションが取れるという意味において、齟齬なく自身の商品を顧客に合う形に作ることができる高性能なダムだとも言えよう。

■おわりに

私自身オンラインサロンを運営しているわけでも加入しているわけでもないが、そのようなロジックで成り立ち、トップは知識のインプットとアウトプットを繰り返し、顧客に価値を創り出しているのだとわかった。

オンラインサロンという大きなダムまでいかずとも、noteやHPなど小さなダムから初めてみるのも有効なのだろう。

こんな私でも毎週note更新の期限である金曜朝に向かって、それなりにヒーヒーしながら一週間ネタ探しはしているわけである。

多くのnoteを見ていても、労力かけて作り上げた作品を少なからず見てくれる存在がいる部分が、創作意欲を高め、作り方にも影響する部分はあるはず。

今回は、その知識の仕入れ方と吸収の仕方について、川とダムになぞらえて考えてみました。
何より自分自身が参考にして、来週もまた枯れないようにがんばりたいと思います。

ではまた!

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