見出し画像

弁証法とは何か

田坂広志さんは、大好きな著者の一人。田坂さんの発する言葉はシンプルながら本質を突くものが多く、深い気づきを得ることができます。

著書の「使える弁証法」は大昔に読みましたが、いま改めて読み返してみて、現在でも充分に通用する考え方だなと思いました。

弁証法とは

弁証法とは、簡単に言えば、Aとそれに対立するBによる両者の間の「矛盾」が「止揚」すること(両者を肯定し、包含し、超越すること)で、新しいCが生まれて、一段高いところへ昇華(発展)するというもの。

ヘーゲルの弁証法として有名な概念ですが、私たちの思考法やビジネスの創出などにも充分に使える考え方です。

最終章では、弁証法を使った歴史観で面白い指摘をされていました。21世紀には、西洋文明と東洋文明が融合した新しい文明が生まれてくることになるだろうと。

キーワードは複雑系

キーワードは「複雑系」です。いわゆる生命的システムであり、ひとつの巨大な生態系とも呼ばれるものです。従来の機械的システムの「規律・階層・管理」社会から、生命的システムは「自由・平等・創発」社会へと移行するといわれます。

また、弁証法と似た思想として、老子のタオ(道)思想を挙げていました。興味があるので、今後、自分の研究課題としたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?