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毒母からの解放宣言

昨日、友人とお茶の約束をしていた。
が、出掛けるまでに少し時間があったので、母に電話をした。

すると、最初から不機嫌で怒りをぶつけてきた。
「お前は冷たい」
とのこと。
続いて、同居している兄に対する悪口が止まらない。

まあ、私への非難も愚痴も悪口もいつものことなので、
途中で音を切って聞かないようにしたり、
「今日は天気が良くて良かったね」とか
「検査の結果良かったみたいじゃない、良かったね」とか
話を逸らしたりしてやり過ごしていたが、あまりに長々と終わらないので
反論した。
そして、「じゃあ、またねー」と私から電話を切った。

これは、私にとっては快挙なのだ。

いつもは「悪いねー」とか「ごめんねー」とか誤ったり、
「そうだねー」「分かる」とか共感してみせたりして母の機嫌が直るまで
付き合っていたのだ。
クレーマーに対するマニュアルに沿って行動していた。
そして、向こうが満足して電話を切るまで耐えていた。

本当は母に電話を掛けるのはいつも嫌で嫌で仕方がなかった。
けれど、倫理的に、年老いた親に対して定期的に電話を掛けるべきだと自分に
ムチを振るっていた。
たまに機嫌の良い時があって、肩透かしにあったりしていたけれど。
ほとんど母のサンドバッグ状態だった。
言い返すのは可哀そうだという気持ちで、延々と続く説教、愚痴を
聞き流していた。
「役立たず」
「のろま」
「駄目」
聞き流すと言っても、その口撃は胸を鋭く刺して傷付ける。
そして何日も眠れなくなる。

もう嫌だ。
私は私のために生きたい。
私のために時間を使いたい。
母のために生まれて来た訳でも、生きている訳でもない。
母よ、自分で解決してください。
人のせいにしないで。
私もあなたにつけられたトラウマをあなたのせいにはしない。
自分で無意識に選んだことなのだと考えます。

そして、私は、自分で自分をあなたから解放します。


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