見出し画像

「喰らえ!男のロマン!」の災難。

男には要らないとわかっていても、作らねばいけないものがある・・・。


そう、そのひとつがまさしく「ガンプラ」だ。

ガンプラには「男子のロマン」が詰まっているといっていいだろう。
この熱い男子達のロマンを理解できない女性たちは、是非ともマロンの詰まった甘いケーキでも口いっぱいに頬張っているが良い。

ちなみによくわかっていない方のために説明すると、ガンプラとはガンダムのプラモデルのことだ。

ガンダムとは「オヤジにもぶたれたことないのに!」で有名な少年がロボットに乗り込んでシャアとなんか戦争とか色々する話である。

お恥ずかしいことながら「ロマン」とはいいつつ、実のところ私はガンダムについて何も知らない。

こんなことを書いてしまうと読者の方の中から「じゃあ、なんでこんなにガンプラを持っているんだ?」という疑問の声が上がることであろう。

実はこれは数年前。
まだコロナの「コ」の字も世の中に存在していないであろうときに忘年会のビンゴで当たった一番アレな景品であり、今日の今日まで封印していたものである。
決して、部屋の掃除をしていたところ奥の奥のほうから出てきたわけではない。

そんなことはさておき、こう見えても私は今までの人生で3体ほどのプラモ制作経験のある・・・いわば「プラモデラー」である。

慣れた手つきでさっそく箱を開封をすることにした。

しかし、開封して気がついたがパーツを切り離すためのニッパーがない。

手元にニッパーがないとはもはや、プラモデラー失格だ。
プラモを作れないプラモデラーはただの「モデル」なのである。

とはいえ、こちらはただのモデルでも相手はただのプラスティックの塊。
「まぁまぁ、手でもいけるだろう」とワイルドかつ大胆な性格の私は、持ち前のパワーで強引に手でパーツを切り離そうと力任せに「えい!」とやったところ、さっそく右手の親指を負傷した。

小さくてもこの破壊力、さすがはガンダムだ。
私がプラモデラー経験者だったから良かったものの、これが素人だったら跡形もなく右手は吹き飛んでいただろう。

そうであった。
甘くみていたが、こいつは戦争で使われるほどの兵器なのだ。
これは気をつけて作成する必要がありそうである。

私は「ふう」と額の汗を拭いた。
いやはや、とにかく今のプラモデルはパーツ数が多くて複雑だ。
説明書も長くてとてもではないが、ただのモデルと化した私には理解ができそうにはない。
モデルとなった今の私は韓国美容とスーパーフードとTikTokにしか興味がないのである。

そして、脳内で開催された協議の結果、とりあえず「ニッパーが手に入るまでまた封印する」ことになった。

作りますから・・・いつか、きっと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?